17/18
17
「死んでても生きてても、従兄の愛した女性には変わらないからですよ。それに彼女が死者と伝えても、彼は信じなかったでしょうし、この結末は変わらなかったと思います」
依琉は祖父に、前もって言っていなかった。
彼女が死霊であること。
そして行動範囲があの公園と大学だけだということを。
なので離れたこの家には、彼女は来られなかった。
だからこそ、彼女は従兄を連れて行ったのだ。あの日に。
「全く…。お前というヤツは、人情よりも好奇心が勝るところが欠点だな」
「ええ。神無月にもよく言われます」
悪趣味だと、しょっちゅう叱られる。
自覚はあっても、性格を変える気はなかった。
「まっ、結末が変わらなかったことは否定できないな。あれだけ惚れてた女に連れてかれたんだ。さぞかし喜ばしいことだろうよ」
しかしその性格は祖父譲りの為、祖父からは強く言われなかった。




