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地球 ヒミコ  作者: ミゼットくん
四女神連邦編
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ショッピングモール完成

男性がメインで働き女性はサポートというような感じで現場は回っているが経験の少ない女性達だ。中々思うようにははかどらない。

「この端っこ持って抑えててくれるかな」と男性作業員が女性に頼み糸の端を持ってもらった。

「これでいいの?これから何するの?」

「これはね、墨ツボと言って直線を引くための作業なんだよ」


「え?どういう事?」

「じゃあ実際にやって見せるね。ここを持っててね」

「はい‥こう?」


すると男性作業員が糸をピンっと張ってピンッと弾いた。


「きゃあ!痛い」と言うと

「ごめんごめん、ちょっとびっくりさせちゃったね」と謝った。

そして糸のピンッと張った先に丸い墨汁が滴っていたのだ。

「これを塗る事で直線の位置を示すことができるんだよ」

と説明する。

「へぇ~、なるほどね」

と感心する女性。


また別の場所では

「えっと、松尾さんだっけ、ユニックって動かしたことある?」


「いや、ないよ」

「そうか‥じゃあ‥ちょっと手伝ってくれるかな?このレバーを持っておいて、僕が向こうで玉掛け作業して終わったら合図するからゆっくりと持ち上げて欲しいんだ」

「ん?玉掛け?」

「えーと、クレーン車の先端にある鉄の棒に鎖を通して吊り荷を固定させる作業の事だよ」

「なるほど、分かった」

「じゃあ、お願い」

そして2人は作業に取り掛かるのだった。


一方で、屋内では、建築の基礎部分を固めるため、型枠を組む作業が行われていた。

「よしっ、いい感じだ。このまま打ち込んでいくぞ。オイルをしっかりと塗ってね」

「はいっ」


そしてコンクリートポンプ車から排出されるセメントを型枠内に流し込み始めるのだった。


#####


そして現場は夜を迎えていた。

「疲れた~、こんなに働いたのは久しぶりだよ」と美鈴が言うと

「ええ、本当に疲れましたわね……」と現場監督

もつぶやいた。


「でも、なんだか充実感もありますよね」「確かにそうかもしれませんわ」とお互い労い合う姿があった。


そして最後に残った作業工程について話し合う事にしたのだった。

ただし美鈴は市長の職務があるので本日のみの体験作業みたいなものだ。明日からはもう来ない。


「今日の所は終わりにして、また明日続きをしましょう」

と代表が言うと

「そうですね。では今日はこれで解散しましょうか」と美鈴も同意するのだった。


それにしてもこの現場、慣れない作業員が多く中々はかどらないがみんなモチベーションが高く楽しそうに仕事を行なっている。

全員が終業時に更衣室へ行き、作業着を脱ぎ水着姿になった後

「今日は、お疲れ様でした~!では明日からまたよろしくお願いします!」

と挨拶をして帰っていくのだった。

美鈴も裸町の市庁舎へと戻り

「よしっ!今日もいい仕事ができたわね!」と満足していた。

#####


一か月後、ショッピングモールは完成した。そしてオープン当日を迎えたのだ。

迎えたのは良い、良い事なんだが…本当に良い事なんだが…

何なんだ、このカップルの多さは…

出会いのない男女が一緒に仕事を行った結果、なんと16組というカップルが出来て一週間後に結婚。

そして、その後に町を去ったという有様。

そして、結婚してしまったカップル達が次々とうさちゃん国に移住していき旦那と一緒に建設の仕事を行うため建設業の女性が増えてありがたいものの、せっかく定住者が増えていたというのにこれではまた昔の様になってしまうのでは無いだろうかと美鈴は心配している。


「それにしても、男性と一緒に仕事をしていたからといってあんなに恋人ができるなんて信じられないですわね」と代表は言う。

「全くですわ。女性だけで暮らしていると出会いが無くて困っていた所へ今回のプロジェクトですから、まさかこれほど短期間で結婚まで成立してしまうとは思いませんでしたわ」と美鈴も驚きを隠せなかった。


「でも、これで建設業に携わる女性が増えたわけですし、結果的には良い方向に向かったのではないでしょうか?」

「それは確かにそうなんですよね……」


「まあ、とりあえず当面はショッピングモールの営業が落ち着くまで様子を見ましょう」と代表が提案すると

「そうですね。しかし、普通ショッピングモールというのはブティックなど衣料関係の店が大半を占めるのにここは一軒もないのですね」と美鈴は驚いている。

「女性がみんなすっぽんぽんだからですかね?」

「まあ、そうですね。何せ裸町ですからね。必要ないですよね」と代表も苦笑いするしかないようだ。


そして、結局ショッピングモールの営業は順調に進んでいくのだった。


#####



こうして、ショッピングモールは無事に完成し、開業式が執り行われる事となった。

「それでは、これからテープカットを行います」と司会者が宣言する。


すると、美鈴を始めとした関係者が次々と登場していく。そして、最初に女性がマイクの前に立つとこう言ったのだった。

「私はこの町の市長、高森美鈴です。まず初めに一言ご挨拶を申し上げさせていただきます」

「我々、裸町の住民は今から約2年前に桃源郷にて全裸での生活をスタートさせました。当初は不安もありましたし、周囲からの批判の声もありましたが、それでも皆さんの支えのお陰でここまで続けてこられています」

「そんな中で今回このような素晴らしい施設を建設できた事を心から嬉しく思います」

「そして、ここまで尽力してくれた各担当者様、並びに関係者の皆様に深く感謝申し上げます」

とスピーチしたのだ。

すると拍手喝采が起こる。

「ありがとうございます」と一礼して退席した後、続いて男性が壇上へと上がったのだ。

「私はこの建物を設計した者です」

と自己紹介してから話を続ける。

「この建物は見た目は非常にシンプルで機能性を重視したものです」

「また、防犯面も考慮しておりましてセキュリティーシステムが完備されています」

「さらに、エレベーターやエスカレーター、トイレ、エントランスなど、様々な箇所で最新設備を導入しています」

と語る。

そして、最後にこう締めくくった。


「以上が今回の建設についての説明です。最後になりましたが、このプロジェクトに関わってくださった皆様へ感謝申し上げますと共に、今後のご健闘をお祈り申し上げます」

と挨拶して終わった。

そして、式典が終了した後は美鈴達は市役所へ戻ったのだった。

「はぁ~疲れた~!」とソファーに倒れこむ美鈴。


「お疲れ様でした。本当に大変でしたね」と現場監督が労う。

「ええ、本当ですよ‥まったく」と美鈴も愚痴った。

「しかし、良かったですね。これで裸町は安泰ですね」と言われて「ええ、そうですね」と答える。

さてショッピングモールについてだが女性達が衣類に興味がないためにそのような店は存在しないかわりに

「たこ焼き屋」「フィットネスクラブ」「食料品」「家電」などの店が多い。

特に書店の大きさは圧巻だ。土木や建築系などがずらりと並び書店の売上の6割を占める。

面白いのが出版されてる写真集でイケメンなどではなく働く土方達みたいな現場で働く普通の男性たちのスナップ写真を集めたような代物だ。

一体誰がこんなものを欲しがるんだと美鈴は思ったが結構需要があるらしい。


この町の本屋でよく売り上げるのは「イケメン男性」や「美少女アイドル」ではなく「筋肉ムキムキマッチョマン」や「汗臭そうな男臭い男性」などが多いのかもしれない。


さらに「エステサロン」「美容室」もある。美容室といっても名ばかりなものでちょっとしたときに髪を整えてくれる程度の物だ。


そして、最後は「ジム」と「スーパー銭湯」だ。


ジムは完全予約制でトレーナーがついて指導してくれる。本来なら男性が教えられればいいのだが女性のトレーナーである。

そしてスーパー銭湯だが、ここはいわゆる『混浴』という奴で男湯と女湯が繋がっているという仕組みになっている。

要するに男女合同のお風呂ということなのだが実質女性しかいないので混浴はただの雰囲気づくりであり入浴料が高く設定されているらしい。

このほか、飲食店も沢山入っているし、カフェなども多数ある。


それにしても、衣類以外は揃っているではないか、すごい、すごいぞ!裸町!

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