賞品がステラさん…
#### 温泉にて
「いやー儲かった儲かった」とうさちゃんが喜んでいる。
「しかしあんなステッカーだけで動いてくれるって男ってホント単純よね」
「でも、ちょっとかわいそうかなと‥‥」と姚晨が言うと
「まあ、いいじゃないですか!あのステッカーにサインをしてもらったおかげでみんな喜んでたんですよ?それが一番嬉しいことでしょう?」
とうさちゃんは答えた。
「そうね、そうよね。それじゃあまた次回も協力よろしくね!」
「今度は私も開催してみたいなー」と夢華
が言った。
「そうね、それは楽しそうね。今度みんなでレースとかやってみる?」
「やろやろー」と夢華は興奮気味に言った。
「だったらさ、こういうのなんてどうかしら。第一戦目はうさちゃん杯、二戦目は姚晨杯、三戦目は夢華杯などとして年間数レースしてポイントを加算していくっていうのは?最後に総合チャンピオンを決めるっていうのは?」とステラが提案する。
「いい案ね。それでいきましょう。みんなの意見を反映させて企画を考えてみます」とうさちゃんが言うと
「よーし!がんばるぞ!」とみんなの士気が上がる。
「じゃあ、早速明日から始めましょう!」と姚晨が言うと
「賛成!!」とみんなが答えるのだった。
最後に
「姚晨さんもそろそろ温泉の時くらい水着脱いだら」と突っ込まれていた。
「え?嫌ですけど……?」と姚晨はキョトンとする。
すると
「せっかく皆でお風呂に入って一緒に楽しんでいるのに水着のままなんて悲しいじゃないですか!!」と夢華が泣きつく。
「え?そういうものですか?」と姚晨は困惑するが「そういうもんです!」と夢華は断言する。
「それに水着脱いだ方が楽しいですよ」とうさちゃんが言うと「確かに……でも……恥ずかしい」と姚晨は言う。
「大丈夫ですって!誰も気にしてないから♪」とステラが水着を脱がそうとするが、
「‥‥」ゴン!
無言で頭を叩かれてしまった。
「痛たたた……」とステラは頭をさする。
「何してるんですか?お姉ちゃん?」
「こら姚晨さん!暴力はいけませんよ!!」とみんなが止めに入った。
そして、結局今回も姚晨さんは水着姿でお風呂に入ったのであった。
#####
1戦目 うさちゃん杯 優勝賞品 うさちゃんサイン入りオリジナルステッカー10枚
2戦目 姚晨杯 優勝賞品 姚晨サイン入りオリジナルステッカー10枚
3戦目 金智英杯 優勝賞品 金智英チマチョゴリ着用したプロマイド写真集サイン入り
4戦目 麗奈杯 優勝賞品 麗奈が歌うアニソンアルバムサイン入り
5戦目 ステラ杯 優勝賞品 ステラ
6戦目 夢華杯 優勝賞品 夢華オリジナル写真集サイン入り
と決まった。もちろんすべて非売品である。
「ちょっとなにこの、賞品がステラって…?」と姚晨が尋ねた。
するとステラが
「それはね、優勝したらこのステラさんをお嫁さんに貰えるよって事です」と言った。
その瞬間場が静まり返る。
「え?」
「ちょ!ちょっと待って下さい!?それどういう事ですか!? 」とうさちゃんが慌てて言う。
「ああ、それはですね。このステラさんを自分の物に出来る権利を進呈するという意味でして……」
「は?なにそれ? もっと詳しい説明しなさいよ!!」
「ですから、ステラさんに好きにできる権利をあげると言うことですよ」
「そんなのダメに決まってんじゃない!」と姚晨が激怒した。
「まあまあ落ち着きなさいってば」とステラが宥める。
「ちょっと、勝手に自分を景品にしないでよ!」とうさちゃんが怒鳴るが
「でも、ほら、これなら絶対大成功間違い無しですから!ね?いいじゃないですか!」とステラは必死でアピールする。
「いや、いる訳ないでしょ‥あんたみたいな変態を」と姚晨はつぶやいた。
すると
「なんだとぉぉぉ~~~~!!!」
とステラが叫ぶ。
「なにが変態よ!どこが変態なのよ!!」とステラが激昂するが
「その全てが変態なのよ」と姚晨が言い放つ。
「くぅ……」と悔しがるステラであった。
「とにかく、そんなおかしな賞品は却下」とうさちゃんが言うが
「なんでだ!?何が悪い!?」とステラは食い下がる。
「全部が全部おかしいからよ!!」と姚晨が怒鳴り返す。
「はい、解りましたから落ち着いてください」と夢華が間に入る。
そして
「分かりました。ならこうしましょう。優勝者の要望を一つ叶えてあげましょう!もちろん嫁に欲しいも含めて」
とステラは提案する。
すると
「まあ、それなら」と姚晨は渋々承諾する。
しかし
「しかし、あのステラさんのことだから何か良からぬ事を考えてるんでしょうね……」と姚晨が言うと
「かもしれませんね~」とうさちゃんが言った。
そして、その後いろいろ話し合いをして3戦目の景品は
「じゃあ、3戦目はステラさんを自由にできる権利としていいですか?」とうさちゃんが言うと
「ええ、それで構いませんよ」とステラが答えた。
「ただし条件があります。それは、絶対に犯罪行為は行わない事。それ以外はなんでもOKです」とうさちゃんが言う。
「了解しました。それではその通りにしましょう」とステラが答えると
「良かった‥これで安心ね」と姚晨がホッとしたように言う。
こうしてレースが開幕したのだがふたを開けてみれば全試合大好評だった。
特にみんなが懸念を感じていた第三戦は他の試合と比べ参加人数が倍近く膨らみレベルも相当高い白熱した展開となった。
「ステラさんは俺のものだ!」
「いや俺が貰う。このエボ8でな!」
「おれは車に興味はねえがステラさんのために来たのだ、このランエボで!」
「くそ!くそう!負けたくない、ステラさんを奪われたくない!」
などと会場全体が異常な熱気に包まれた。
この試合の熱狂ぶりはテレビ中継を見てた世界中の視聴者を釘付けにするほどだった。
そして遂に優勝者が決まった。
優勝したのは25歳の整備工場経営の男性ででー違反を一切せず礼儀正しくレースをしていた。
「やった!優勝したぞ!」
「これでステラさんが俺の嫁になるのか」
「楽しみだ」などと喜び合っている。
「さて、ご褒美の時間だ」とうさちゃんが言う。
「それで何が欲しいのかしら?なんでも言ってみなさい」とステラは言った。
「もちろんだ。よし!俺と結婚してくれ!」と男性はステラに告白した。
すると
「はい!喜んで!!」とステラは快諾する。
「よっしゃー!!」と男性はガッツポーズをする。
「私も嬉しいです」とステラは微笑む。
「良かったわね」とうさちゃんも祝福した。
そして、二人は幸せな日々を送り続ける事になったそうな。
めでたしめでたし。
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レース後……
「しかし、なんであんな変態ステラなんかがモテモテなのよ。年中裸の変態が」と姚晨が言う。
すると
「まあ、それはアレですよ。きっと、あれくらい素っ頓狂じゃないとこの業界じゃやっていけないっていうことですよ」と夢華が言う。
「なるほど‥それもそうかもしれないわね」とうさちゃんが納得する。
「失礼ね。裸の変態とは、あれは民族衣装です。服ですよ、服!」とステラ。
「嘘つき‥……」と姚晨は呆れた顔をする。
「じゃあ、姚晨さんもその水着を脱いで民族衣装姿でいてもらおうかしら」と夢華が言うと
「絶対イヤです!!」と姚晨は即答する。
「しかし、これでステラはうさちゃん国に移転しなくてはならなくなったから次の市長を決めなくちゃならないわね」とうさちゃんは言った。さらに
「このまま平凡な男性に幹部クラスの女性を与えるのもまずいのよねえ」とも言った。すると
「いい考えがありますよ」と夢華が耳打ちすると
「そうね。その方法が一番ね」と納得した。
後日、ステラとその旦那となる人がうさちゃんに呼び出された。
「えっと、紹介しなくても私の事は知ってるわよね。ま、一応言っておきますが私はうさちゃん、この国の総理大臣よ。」
「ええ、それは存じております」と緊張した態度で男性が答える。
「えっと、それでなんていう名前でしたかしら?」
とステラは言う。すると
「はい、私は高岡 陽一と申します。今は小さな車の工場を経営しております。妻のステラとは一月前婚約させていただきました」
「はい、ありがとう」とステラは言う。




