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飛行機ハイジャック起こる!

だが、後ろを振り向くとそこにはアインスがぴったりとくっ付いて来ているではないか。

「ヒミコ様、どちらに行かれるのですか?私も同行します」と言ってきたので

「ああもう!付いてくるなって言ってんの!あんたはここで留守番してろ!」と怒鳴ってやった。

「いえヒミコ様の護衛が任務なので!」

と真顔で答えてきたのでヒミコは呆れて返す気も失せてしまい、冷凍餌が保管されている場所に到着した。だが李玲玉もいる。

「なんでついてくんのよ!あんたは総理だか大統領だかで忙しいはずでしょ!いい加減帰れ!」と声を荒げた。

それでも李玲玉は笑顔で平然としている。

ヒミコは呆れながら

「もういいわ、何が楽しくてこんな馬鹿につき合わせてるんだか‥」

と言いながら扉を開けると、アインスも当たり前のように入ってくるではないか!ヒミコはアインスに向かって怒鳴りつける。

「なんで勝手に入るのよ!出てけ!」

と怒鳴りつける。すると、アインスはきょとんとした顔をして答える。

「護衛ですので」と言ってまた淡々と護衛の業務を行なった。

「(このアマァ……)」

と心の中で毒づくヒミコだったが、何を言っても無駄なので諦めた。そして、ヒミコは冷凍庫の中から冷凍餌を探し出す。今日は何にしようかしら?いつも通りの脂ののった中年男性がいいかなと思いながら選んでいる。その様子をじっと見つめてくるアインスと李玲玉の視線が痛いが、今は無視することにした。

選んだ男性を解凍してからじっくりと精気をいただくのだ。その時意識を取り戻した男性は悲鳴をあげる。まあ、いつもの日課なのだが心地が良い。

いつも思うのだが、男は女の数十倍おいしい。…のだが、

「あんた国のトップなのにいつまでこんな所にいんのよ!仕事に帰れ!」と李玲玉を怒鳴りつけた。

しかし李玲玉は動じずに

「ヒミコ様のお食事を見守ることが私の仕事です」と言われてしまうが、

「うっうぅ助けてくれ!お願いだ!更生するから‥」と餌の男性が呻いているのを見て

「あんた気持ち悪くないの?この状況見て…」とヒミコ

は呆れて言うのだが、

「いえ、全く」

と返されたので

「あんた正気か?まともじゃないわよ。私より狂ってるんじゃないの?」

と呆れながら言うと、

「ヒミコ様の味方なら当然です」と言われてしまったので反論できなくなってしまった。

それと同時に自分の精神の安定を保つためにこの異常事態を許容するしかないのである。それともう一つ理由がある。それはヒミコ教徒のほとんどは男性が死ぬ事も見慣れているか、男に恨みを持っている可能性もある。むしろ死んだ方が嬉しいくらいかも知れない。

まあ、そういう事にしておく。あまり深く考えない方が良さそうだ。ヒミコは食事を済ませると李玲玉はどこからともなく知らない女性を呼んできて後かたずけを命じた。

ヒミコ教団は李玲玉のお眼鏡にかなう美女(ヒミコ自身はうざいと思っているのに)を常に探し出しヒミコが殺した後の死体を片付けたりしてくれる。何の気兼ねもなしに餌が食べられる。

「ヒミコ様、次は何にしましょうか?」と李玲玉が尋ねてくる。

「だから帰れとゆうちょろうに」

とヒミコが答えると、

「ヒミコ様のお食事のお世話をするのも私の役目なので」と言ってくる。

「お前ら私を舐めてるよね。ねえ絶対舐めてるよね。調子に乗ってるよね?」とイラついた態度で言った。

ヒミコは完全にプッツンしてしまい、怒鳴りながら追い払った。

李玲玉は「分かりました。今日はこれで帰ります。明日また来ます」と言い残して去っていく。ヒミコはイラついていた。

「いや、もう来るな!」と怒鳴りつけていた。

「あのクソ女!何を考えているの?……私が食事の時間に集中できないのはあのクソ女がいるせいよ!ムカつくわ!」

と心の中で叫ぶ。

「お前も帰れ!」

とアインスも追い払った。が、

「護衛ですのでヒミコ様から離れるわけには参りません」と言って出て行かない。ヒミコは舌打ちをする。

「じゃあ、私があんたを消し去ったらいいわけね」

ヒミコはアインスに対して手を向けて氷漬けにする構えをみせた。

「いや、それは困ります!」と慌ててアインスは走り出した。

ヒミコはそんなアインスを見て鼻で笑った。

「ほらね、自分から帰ってくじゃない」

そしてアインスは仕方がないので李玲玉のもとに報告に行く事にした。すると、

「ヒミコ様に氷漬けにされるところでした」と報告すると、

「アインスちゃん、良く我慢できましたね」と褒められた。

李玲玉は続けて

「ヒミコ様のお食事の際は私たちが交代でお供をしましょうね」と言った。

アインスは首を縦に振って了解した。

アインスは報告を終えると部屋を出て行った。


「ああもう!ムカつくわあの二人!なんで私があんなバカ共と毎日顔を合わせなきゃならないわけ!」

「あーせいせいした」と思いながらベットに寝転がりウトウトと寝入ってしまった。


「ヒ・・様」

「ミ‥様」と声がしてドアを叩く音がする。

「ヒミコ様!」激しくドアが叩かれている。


ヒミコはイラつきながら起き上がり

「うるさい!なんなのよ!」と怒鳴ると、そこにはアリスが涙目で立っていた。

「今度はお前かよ!なんの用よ!」と怒鳴るヒミコ。

「あっ、えっと、あの、ハ、ハイジャックです!飛行機がハイジャックされました」とアリスは精一杯報告する。が、

ヒミコは

「そんなくだらん事でここへ来るな!やっとあのバカ女二人が帰ったというのに!」とたいそうご立腹だ。するとアリスは、

「で、でも‥その飛行機には李玲玉さんが乗り合わせているのですが。犯人は爆弾を羽根の所へ仕掛けたと言ってますし。複数犯でマシンガンも所持してるようです。」と顔が真っ青になって来てる。

よほど心配なんだろう。

しかしヒミコは

「ハァー、またあのバカ女か‥」

と深いため息を吐いたあと、

「で、そいつらは誰?目的は?」と聞くと、

「…えっと要求はありませんが…どうやら自爆テロのようです。」とアリスは言う。

「なーんだ。勝手に死なせとけ!私は知らん!」

「で、でも我が国の大統領が乗ってるんですよ!」

「ふん!あのバカ女なら死なんでしょ。何とかすると思うよ」

「そ、そうですか」とアリスは落ち込んでしまった。が

「で、でもですね」と何かを言おうとしてる。

ヒミコは呆れて言った。

「まだなにかあるのか?用がないならとっとと帰れ!私は眠いんだ!」

「で、でも‥ヒミコ様の食事の管理は全部李玲玉さんがやってるんですよ。餌である男性の取引や交渉など全部。彼女に何かあれば供給が滞ってしまう事に…」と必死に伝えようとしてる。

ヒミコは

「そうだったな。それは困る。食事に支障がでるのはまずい。それであいつの飛行機はどこだ?」と聞くと、

「西側上空です。飛行機の中に乗ってる乗客の男女比率を聞いてからヒミコ様に報告しようと思いまして‥」と答える。

ヒミコは少し考えて、

「お前はバカなのか?この高度で男女比率調べられる訳ないだろう!」

と言うとアリスは泣き出してしまった。

「いえ、先ほど乗客名簿を確認いたしましたのでわかりますが」と下を向く。

しかしヒミコは気にせずに飛行機の方へ向かうのだった。

「うむ、分かった。お前はここにいろ。私はその飛行機へ行ってくる」

「かしこまりました。ご武運を」

そうしてアリスは部屋を出て行った。

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