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みすとら  作者: 詰乃 愛莉
第一章『Promised Love(約束された愛)』

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〔30〕コスプレ誕生会⑤コスプレ貴族の食事会

次にホールに現れたのは、ここあちゃんでした。ここあちゃんは、お姫様ドレスを着ているのに、ちょんまげのカツラでした。口髭とあご髭が生えていて、鼻水とヨダレが垂れている丸メガネをかけていました。「お調子者代表」のタスキをかけて、猫の手グローブをしていました。

「あっはっは! ここあちゃん、かわいーけどおもしろ~い」ユキはお腹を抱えて笑ってました。

「ここあちゃん、ダメだよー。鼻水とヨダレなんか身につけちゃ」私は言いました。

「あら? 仮装なんだからいいのよ」ここあちゃんは気にしていませんでした。

「お姫様ドレスと猫の手グローブかわいーね-」カスミはうらやましそうでした。

「猫の手グローブって、武器ですの?」風鳥先生が聞きました。

「これで、戦うのかしら?」未来先生も疑問に思いました。

「なんか、みなさんがうらやましいです。もって奇抜な格好がしたかったです」ここあちゃんは物足りなさそうでした。ここあちゃんが4番であることが分かりました。


 次にホールに現れたのは、校長先生でした。校長先生は、トカゲの着ぐるみを着て、河童頭のカツラを被っていました。一つだけのレンズが顔の半分もあるような巨大メガネをかけていました。「我を崇めよ」と書いてあるタスキをつけて、しゃもじ型ギターを持っていました。

「さすが、プロは違うわね」ユキは感心していました。

「ちょうどトカゲの着ぐるみを着て見たかったのです。引いてくれた方、ありがとうございます」校長先生は、満足気でした。

「こーちょー先生、すっごく似合います」カスミが言いました。

「うん、うん・・・」校長先生は、カスミの頭をナデナデしました。

「なんか、今日の校長先生は変だね」と、私はユキに言いました。

「え? そう? いつもこんな感じだよ」ユキは、気にならない様子でした。

「校長先生と着ぐるみをご一緒出来て、光栄です」風鳥先生が言いました。

「着ぐるみは20ほど用意したのですが、引いたのは二人だけでしたか」

「くじ引きですからね。たった一回のイベントでは、確率が偏ることもあると思いますよ」未来先生が言いました。

「未来先生も、なかなか攻めたファッションですね~」先生方も楽しそうでした。松柳先生、シャベランカ-先生、筋子先生たちは、うらやましそうに私たちを見ていました。校長先生が3番であることが分かりました。


さぁ、いよいよ主役の登場になりました。

「そよりさんは、どんな格好だろう?」私は気になりました。

「着ぐるみかな~?」カスミが言いました。

「主役なんだし、変な格好だと美味しいわね。逆に地味だと可哀想だね」ユキが言いました。

そよりさんは、女子プロレスラーの衣装でした。

「あは~。闘う熱帯魚だ~」カスミは楽しそうでした。

「バッハみたいなカツラですね」校長先生が言いました。

「オリンピックを意識した眼鏡ですね~」風鳥先生が言いました。

「タスキには『幸せもの代表』と書いてありますね」未来先生が言いました。

「等身大のフォークを持ってるね。あれで戦うのかな?」と、私は言いました。

「あなたのフライパンといい勝負ね。戦えるし、料理も出来るわ」ユキが言いました。

「未来先生のヌンチャク型箸もそうだよ~」カスミが言いました。

「料理道具って、武器だったんだ」私は初めて知りました。

「ちがうわよ~」ユキが訂正しました。


番号-B1(衣装)-B2(カツラ)-B3(メガネ)-B4(タスキ)-B5(武器)

1.カスミ-仙人-モヒカン-巨大兎耳付きメガネ-話題の中心-筋斗雲

2.そより-女子プロレスラー-バッハ-オリンピック眼鏡-幸せもの代表-等身大フォーク

3.校長先生-トカゲの着ぐるみ-カッパ皿-顔半分単眼メガネ-我を崇めよ-ギター型しゃもじ

4.ここあ-お姫様ドレス-ちょんまげ-髭付き丸眼鏡-お調子者代表-猫の手グローブ

5.未来-革ジャン-ピンクアフロ-黒サングラス-今日は狂暴よ-ヌンチャク型箸

6.風鳥-カエルの着ぐるみ-トサカ-充血赤レンズメガネ-エサを与えないでください-チキンナゲット

7.ユキ-白いスーツ-ドレッドヘアー-腹までヒゲ付メガネ-世界平和-マシンガン

8.きよ-小坊主-まるはげ-十文字七つ目メガネ-影の主役-リバーシブルフライパン


みんなが座席につくと、料理が運ばれて来ました。にわかに曲の雰囲気が変わりました。

「あれ? 音楽が変わったかな?」と、私が言うと

「ヘンデルね」そよりさんが言いました。壁のスクリーンに、学校行事の映像が静かに映し出されました。

「そういえば、もう中学1年生の生活も半分ね」ユキが言いました。

「秋ごろから、交換留学生が何人か来ますよ」そよりさんが言いました。

「どんな人たちが来るんだろ」カスミが言いました。

「女子だけ三人くらい来るみたいよ」ここあちゃんが言いました。

「入学試験に合格したのかな?」カスミが言いました。

「今の時期だから、転入試験じゃない?」ユキが言いました。

「合格できなくても、フェリシアみたいに校長先生がねじ込むパターンもあるのです」そよりさんが言いました。

「フェリシアって、どんな人だったの?」

「簡単に言えば、ヨーロッパ貴族のワガママ娘ってところかしら?」そよりさんが答えました。

「まぁ、それが的確な表現ですね」ここあちゃんが言いました。

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