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みすとら  作者: 詰乃 愛莉
第一章『Promised Love(約束された愛)』

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〔27〕コスプレ誕生会②くじ引き王様ゲーム

「コンコン」私の個室のドアが叩かれました。

「はい」と返事をすると、筋子先生がボックスを二つ持って現れました。

「A」と書いてある青い箱のボックスと、「B1」と書いてある赤い色のボックスでした。

「A」のボックスは手のひらに乗るような小さめなのに、「B1」のボックスは、バスケットボールよりも大きいサイズでした。

「あ、筋子先生、おはようございます!」

「おはようございます」

「今日は、先生は参加されないのですか?」

「はっはっは。私の今日の役割は裏方です。私が担当する衣装替えは、あなたとユキさんとカスミさんです」

「ありがとうございます。よろしくお願いします」

「何やら面白そうなイベントですね。今度は私も参加したいです」

「どのようなイベントになるか、楽しみです」ちなみに、そよりさんとここあちゃんの担当は、シャベランカー先生だそうです。校長先生と未来先生と風鳥先生は、松柳先生が担当するそうです。

「コスプレをオッサンがしても、照れくさいだけです。校長先生は考えが若くて素敵です」

「校長先生は、何事も全力で楽しんでいらっしゃいます。それを私たちに教えてくれるような気がしています」

「なるほど、あなたはそのような考え方をするのですか。今度作品のテーマにさせて頂きます」筋子先生は、メモを取っていました。何か変なことを言ったでしょうか?

「それでは、キヨミさん、「A」のボックスの中から数字を一枚引いてください」私は促されるままに一枚引きました。数字は「3」でした。

「続いて「B1」のボックスから、一枚引いてください」私は促されるままに一枚引きました。カードにかかれていた内容は「トカゲの着ぐるみ」でした。

「え? 筋子先生、質問があります」

「何でしょう?」

「もしかして3番のカードを引いた人が、この着ぐるみを着るのですか?」

「そのようです。あとで、3番が誰なのか分かるでしょう」

「! 見たことも聞いたこともないステキなシステムだと思います」私は感動しました。

「誰が、このカードを引いたか、あなたが打ち明けなければ分からないシステムなのです。だけど、あなたは誰が3番か分かります。トカゲの着ぐるみを着ている方が3番なのです」

「なるほど、独特の楽しみ方ですね。でも、気になることが一つあります」

「何でしょう?」

「誰もが、コスプレしたいとは限りません。気に入らないものを指示された場合はどうなるのでしょう?」

「そこは、ご心配なく。我々がうまく取り繕うように指示されています。まぁ、この学園の中で、今回のイベントに参加している方々で、そのような参加者はいないと思いますが・・・」

「そうですね。この学園では、みんなが積極的です」

「私の衣装はどうやって決まるのだろう? 誰がそれを引いてくれるのだろう?」期待と興奮がおさまりませんでした。

「それでは、次に進みます。一回目のあなたのくじ引きが終わったら、あなたの衣装替えに向かいましょう」

「はい」私は試着室に向かいました。用意されていたのは、白い着物と黒い袴でした。

「え? これを着るのですか?」

「はい、拒否する場合、別の物を用意します。どうしますか?」

「大丈夫です。着てみます」

「それでは、着替えが終わったら呼んでください」と言って筋子先生は、試着室の外に出ました。

「(・・・これは、小坊主の衣装ではないのかな? 誰が引いたんだろう・・・?)」引いた人が私を見て笑っている笑顔が浮かんできました。それが楽しみで着ることにしました。着替え終わると筋子先生が、待っていてくださいました。

「! おやおや、あなたは何を着ても馴染んでしまいますね。今度あなたをテーマにして、一作書いてみます」

「ありがとうございます」私は、ドキドキしました。

「(まさか、カツラがあるんじゃないのかな?)」予感は的中しました。


しばらくして、筋子先生が「A」の青いボックスと「B2」の赤いボックスの二つを持って現れました。

「二回目のコスプレは、カツラです」

「予想していた通りです」私は「A」のボックスから「4」を引きました。「B2」のボックスから「ちょんまげ」を引きました。

「! やってしまいました!」私は動揺していました。筋子先生がクジを見て言いました。

「大丈夫です。みなさん、シャレの分かる方ばかりです。本当に気に入らなければ拒否するから大丈夫ですよ」その言葉に励まされました。

「そうですね。拒否権があるので大丈夫ですよね?」

「その通りです。いちいち文句を言っていたら、何も楽しめませんから」

「4番の方を悩ませてしまい、申し訳ないです」

「あとで、ちょんまげをかぶっているか確認すると良いです」

「そうですね!」私は励まされ、わたしのカツラをカブリに向かいました。

「あなたのカツラはこれです!」手渡されたのは、坊主頭でした。

「身につけないわけにはいきませんね」私は観念しました。

「そうですね。カワイイ小坊主さんの完成です! はっはっは」筋子先生が笑ってくださいました。私の姿を見て、他のみんな笑ってくれるか心配でした。

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