〔16〕ドーブツ参加型運動会②コスプレ借り物競争
「それでは、第一走者はスタート地点についてください。なお、最初から二人で参加しても問題ありません。一人で担当する場合は二つの借り物を借りて見に付けたら第二走者と交代してください。二人で担当する場合は六つの借り物を借りて、身につけてからゴールしてください」
Aチームの第一走者は、そよりさんでした。
Bチームの第一走者は、カスミと一反木綿でした。
Cチームの第一走者は、校長先生でした。
「よ~い! どん!」のアナウンスと同時に、
「ぱぁん!」とピストルの音が鳴りました。
「昔の運動会のようだ~」会場中から歓声が上がりました。
「わ~、わ~」
「頑張れ~」
「勝て~」
「時給高ぇ~! いいアルバイトだ~!」観客が誰を応援しているのか分からない応援を始めました。第一走者が、50m走って、くじを引きに向かいました。一番最初にくじ引きをしたのは、そよりさんでした。
「めがね! これは簡単ね!」そよりさんは、観客の一人から眼鏡を借りて、身につけました。
「一個目、おわり~! 次ね~」そよりさんは、楽しそうでした。いつもは見られない笑顔でした。
二番目にクジを引いたのはカスミと一反木綿でした。
「あは~。ペットボトル飲料だ!」
「これは、簡単だよ~」カスミは、一反木綿に乗って借りに行きました。すぐに借りれて、くじに戻りました。
「ハイ次~」カスミと一反木綿が、二回目のくじを引きました。
「あっは~。タオル!」
「これも、すぐに借りれるね~。やっほ~!」カスミと一反木綿はすぐに、借りに行きました。
そよりさんが二回目のクジを引きに行くと、校長先生がクジを引いていました。
「何かな~?」箱の中に手を突っ込んで引いたクジは、竹刀でした。
「ぐわ! しまった~」自分で書いたクジを自分で取ってしまった様子でした。
「体育館! 体育館!」慌てて、走り出しました。
そよりさんは、二回目のクジで帽子を引きました。
「簡単! 簡単!」と言って、借りに行きました。
すぐにカスミと一反木綿が帰ってきました。三回目のくじは、スマートフォンでした。
「あっは~。ら~くしょ~う~!」
「タオルの人、持ってたね~」タオルを借りた人のところへ往復しました。
そよりさんは、帽子を借りるとくじのところに戻り、判定を待ちました。
「セーフ! 合格~!」と言って、第二走者と交代しました。
「ゴールデンレトリバーじゃ、借り物は無理かな~」とそよりさんが言うと、
「大丈夫だよ~」と言って、
『ずどへにぺると』と音を出しながら、ケンタウロスに変身しました。
「これは、頼もしいわ!」とそよりさんが言いました。ケンタウロスは、眼鏡と帽子を身に着けてクジを引きに行きました。ケンタウロスがクジに着くと、カスミと一反木綿が四回目のクジを引いていました。
「あんらた、早いね~」ケンタウロスは感心していました。
「作戦通りだよ~」カスミは楽しそうでした。カスミが引いた四回目のくじは、車の鍵でした。
「あっは~。簡単だね~」
「タオルの人でいいかもね~」と言って、借りに行きました。ケンタウロスの三回目のくじはネクタイでした。
「? はて? 運動会にネクタイをしてくる人がいるかな?」俊足で走りながら探しました。
「! いた!」出店でたこ焼きを焼いていたおじさんが、ネクタイをしていました。
「? ナゼ??」と、思いながら借りました。カスミが五回目のクジを引くところに校長先生が戻ってきました。
「あ! 校長先生、先に引いていいですよ~」と、カスミが順番を譲ってあげました。
「ありがとうございます。これで、二回目のくじなのです。ぜ~、ぜー・・・」息を切らせながらくじを引きました。
「! ハムスター! ぐわ! 自分がかいた奴だ!」校長先生が、途方に暮れながら探しに行きました。
「あは~。自爆だね~」
「あんなもの、かかなければいいのにね~」そしてカスミが引いた五回目のクジは靴下でした。
「もっかい、タオルの人のところだね」
「あのひとから、たくさん借りているね~」ウキウキと借りに行きました。ケンタウロスが後ろに既に並んでいました。
「これで最後か。簡単なやつこい!」引いたくじは、腕時計でした。
「いまどき、腕時計している人がいるか?」と、ケンタウロスは思いました。
「! いた! たこ焼きやの親父だ!」たこ焼き屋のおやじは両腕に五本の腕時計をしていました。
「スピード勝負!」と言いながらダッシュで走りました。カスミが戻ってきて六回目のクジを引きました。
「あは~。割り箸だって~」
「どこにでもあるね~。どこにいこうか~?」
「出店があったから、借りに行こう!」と言って、借りに行きました。
ケンタウロスが物凄いスピードで帰って来ました。
「セーフ! 合格~!」こうして、Aチームが1位になりました。カスミと一反木綿が帰ってきて2位になりました。校長先生は、ギブアップして三位になりました。
「仕方がありません。くじ引きで点数を決めましょう」校長先生は、断腸の思いでクジを引きました。
「げ! やってしまいました! みなさま申し訳ございません」引いた得点は、-36点でした。
Aチーム 10点
Bチーム 15点
Cチーム -36点
「ちょっとした、点数の追加があるならまだいいけど、マイナスがあるの?」ユキが、ドン引きしていました。




