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第23話 赤髪の竜人

狩りをしてレベルが6まで上がった。スキル、ブラックホールジェットを覚える、その性能は。


「攻撃力5000%の攻撃、敵全体に無属性物理の全体攻撃、全属性25%ダメージアップ、クリティカル率アップ、物理無効を無効、しばらくの間回復不可」


相変わらずだな。そもそもディフェンダーで盾持ちの騎士だけど本格的な攻撃スキルを入手するとは。しかも全体攻撃。まあクラスとスキルの内容が食い違うことはソシャゲならよくあるさ。何もない広い草原に移動してスキルを発動、攻撃範囲が薄っすら表示される。ぶっ放してみる、予想通り超高威力のエネルギー波を前方に発射した。かなり地面をえぐってしまったこともあり足早にその場を後にする俺達。その後は狩りに出かけ依頼分を終わらせ帰宅し翌日。今日も朝からギルドへ。いつものように討伐にするかと依頼紙を剥がし受付へ持っていく。


「ダンさん、お手紙来てますね」


受付の子から二つの手紙を受け取る。差出人の一つは家族、もう一つは姉さん。家族とは別に姉さんから手紙が来るとはな。話ぶりからして姉さんとはしばらく連絡が取れなくなりそうな気がしていた。緊急な話かもしれないから心配だ。


「仕事は後にして先に手紙を読ませてもらってもいいかな」

「もちろんです」


姉さんからの手紙が気になり一旦依頼紙を戻して手紙を読むことに。まずは家族からの手紙。家族の近況の報告と俺を励ます内容の文章が書かれている。本当に良い家族だ、思わずにやけてしまった。次は姉さんからの手紙。


「問題が起きた、騎士団は受かったがもしかしたらやめるかもしれない。相談に乗ってもらいたい」


いきなり衝撃的な内容、騎士団をやめるだって? 詳しい内容はこちらに来てから話すと続いている。姉さんが来る日は五日後、いつもの秘密基地の大木でか。急な話だな、一体何が起きたんだ。無言で手紙をしまい込む俺、心配そうにこちらの様子をうかがうサラ。


「どうしました?」

「ちょっと問題発生でね。悪いけど数日自由時間ということで」

「わかりました」


そうだ、PTを組んでいるんだ、状況によっては彼女を姉さんに紹介するのもありだな。数日放っておくというのもよろしくない。


「姉さんに会いに行くんだけど一緒に来る?」

「ついていきます!」


話は決まった。しばらく街から出ると宿屋の女将さんに話すと私も丁度街に用事があってねと翌日には出発していった。俺達は二日間狩りをしてからバルトワの街に二人で向かうことに。到着後軽く観光をする二人、こうして指定の日。


「サラは街で待っていてくれ」

「はい」


姉さんの話を聞いてから彼女を紹介する予定。街から出て秘密の大木へ。大木に上り頂上で姉さんが来るのを待つ。


「来たかな」


竜人の国がある方角を見たところ、点の大きさの遠くにいるドラゴンがこちらに向かって飛んでくることがわかった。近づくにつれ徐々に大きくなっていくドラゴン、ここである異変に気が付く。


「赤いドラゴンだ、なら姉さんではないな」


赤いドラゴンは火の竜、竜違いだ。となると別人か、当日来れなくなって別の人が連絡にといったというところかな。しかし赤い竜の知り合いはいない、騎士団に入って仲良くなった人? まあ来たらわかる事。ドラゴンがかなり近くまで接近、手を振り場所を知らせる。ドラゴンが到着、人化して人の姿に。


「おぉ」


燃えるのような赤髪の女性、力強くそれでいて美しく降り立つその姿に一瞬見惚れてしまう。どこかで見たことがある、そうだこの国に来る前ガチャで当てた子だ。こんなところで遭遇するとはね。いや、それだけではない。俺の脳内にいるとある人物と完全に顔が一致する。この顔はついこの前まで見ていたじゃないか。


「姉さん!?」

「はは、驚いたか」


いたずらっぽく笑い木の上に座る姉さん。脳内がパニックを起こしている俺。


「そうだな、詳しいことは街に行って話すが、大まかな内容は話しておこうか。実はな私は父さんたちの子ではなかったんだ」

「ええっ!?」


俺が街へ行ったあと、騎士団に入る前に姉さんが捨て子だったことを父さん話す。旅行中に火の大陸で拾ったのだとか。衝撃的な事ではあったが色々考えてのこのタイミング、姉さんは特に問題なく受け入れる。むしろ前よりも家族の絆が増したような気がすると話す姉さん。自分が一番つらいだろうに家族を心配し気づかいをする姉さん、強い人だ。


「姉さんも捨て子だったのか」

「そのようだ」


あれ? それなら騎士団をやめるほどの話ではないような。つまりこれ以上の話があるってことか。


「それにしても見違えたな」

「そうかな?」

「精悍な顔つきになった」

「魔物と戦っているからかも」


自分では気が付かない変化を姉さんは感じ取ったようだ。流石家族。


「ここは問題じゃないんだ」

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