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引っ越し先を見に行っただけなのに、女神が想像力皆無な世界に私と後輩を転移させて、現代知識で文明社会を創れ、それも3年間でって……それって厳しくないですか?【連載改稿版】  作者: 菜乃花 薫
異世界道中の、はじまりはじまり

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第80話「魔素の効率的な摂取方法?」

「狩りで野生の魔物を喰っておるのは

魔素を効率よく摂取できるからじゃが

それで事足りておるのじゃ


魔素の濃い場所に住むことが多いから

黙っていても問題ないのじゃが

まあ、狩り自体趣味のようなものじゃ」


「魔素があれば腹が減らないのか?」


「そんなこともないのじゃが

喰わんとイライラはするかもしれんの」


ヴェルーリアにも聞く

「大豚の主食ってなんなんだろう?魔猪と共通かな?」


「雑食性でなんでも食べますよ

野生の獣や野草、人の食べ残しでもなんでもです」


楽っていえば楽か


「仮に魔牛と同じく

草と水に魔素を込めたものを食べさせた場合

大豚とドラゴンはどうなるだろう?」


「大豚は多分、魔猪に近くなるかと

世代を重ねれば魔猪に戻るかもしれませんね

元々魔猪ならそのままかと思います」


「ドラゴンは定期的に狩りをさせておれば

普段はそれでもいいかもしれんの


ところで旦那様

どうやって魔力草や魔力水を用意するのじゃ?」


魔力草、魔力水って呼び方あるのか?

「まあ、魔力水と言えるかどうか

わからないけどちょっと待ってて」


装甲車に戻って、液体魔素の瓶を持ってくる


「これは現在作ってる液体魔素だけど

どんなもんだろう?」

ヴェルーリアとシャールカーニに手渡す


「どれ、鑑定してみようかの

作業:(ワーク:)製品鑑定(グータートゥン)


瓶が光に包まれ、くるくると回り始める


「ふむ、良質な魔素水のようじゃの

安全性、魔素濃度ともに上級と出ておる

この品質ならば、1日25本くらいで

一般のドラゴンは

魔素を十分維持できる品質じゃ


ちなみに大豚は、だいぶ希釈して飲ませないと

魔素暴走するぞ?」


ドラゴンは5L/1匹

頭数は16匹×5L/日

1本が200cc=0.2L/本

製造のサイクルタイムは1.00分/本だから

必要数の製造に要する時間は


(16×5)/0.2×1.00で400分/日


魔素がある場所で不具合がなければ

1日6.67時間あれば

ドラゴン分は製造可能ってことだな


見立て通りなら1台でドラゴンと大豚なら十分そう


魔牛は戻ってから鑑定してもらって

そのあと総発生工数の再計算かな


「ルカとニールはどうなるんだ?もっと多いのか?」


「この魔力水ならば40本くらいかの

ただ、どちらかといえば旦那様の作る食事のほうが

余程効率がよいのだぞ?」


・・・・・は?


魔力水より、作った食事の方が効率がいい?


「気がついておらぬのかや?

旦那様の出してくる食事や飲み物は

先ほどの魔力水より

余程魔力が濃く内包されておるのじゃぞ?


あんな美味しいものを食べて

魔素を十二分に摂取できるなら

最高なのじゃ」


「ルカ?」


「なんじゃ?旦那様?」


「悪いが、少し手伝ってほしい」

手を引っ張って食材庫に向かう


「なんじゃ?逢引きかや?」


「残念ながら違うわ

ここにある食材全部、鑑定できるかな?

大雑把でも、魔素を含んでいるかどうかだけでいい」


「ふむ、では鑑定しようかの」


鑑定が範囲魔術としても使えるのか

常温庫を1度の鑑定ですべて終えたらしい


「魔素は含んだものもあるが

普通にその辺で生えている野草などと変わらんぞ?」


続いて冷蔵庫、冷凍庫も見てもらう


「ふむ

どっちも肉や魚は、元の獣が持っているものの

一部が残っているくらいかの

材料などには少しはあるくらい、じゃ」


「キッチンでちょっと待ってて」


寒いだろうから一度出てもらう

食材をいくつか見繕ってキッチンへ戻る


「持ってきた食材の魔素量って、か定量化できるかな?」


「テイリョウカってなんじゃ?」


「例えば、さっきの瓶に入った魔力水1本を1とするよね

ドラゴン1匹が1日に必要な魔力水は25

そう考えると、わかりやすいよね?」


「なるほど!

目安があれば比べることができるようになる

というわけじゃな?」


「そうだね

今ここにある食材がいくつになるかわかれば

次の変化との比較もできるってわけ」


「次の変化?」


「調理、だよ」


ルカの表情が凄い

本気で驚いているのかな、お嬢さん


「旦那様、もしかして?」


「そう

調理で魔素量が増える

もしくは変化している可能性もあるよね」


「なんということじゃ!

すぐ確認させてほしいのじゃ!!」


そりゃそうだろう

魔素の摂取方法に改革が起きる可能性あるんだもんね


「ということで

今の魔素量を鑑定して

調理後の魔素量と比べようじゃないか」


小さいホワイトボードをクリエイトして

彼女が鑑定する数値を記録できるように準備する


「ところで旦那様?」


「なんだい?」


「これはなんという料理なのじゃ?」


青椒肉絲(ちんじゃおろーすー)

めっちゃごはんに合うよ」


「待ちかねましたよ、先輩

中華も作れるんですね!

プラス評価しておきますよ

これも美味しそうですね

みんなで味見しましょう!」


「これもまた知らない匂いですね

早く食べたいです!」


「凄くおなかが空く匂いですわ

わたくし、もう待ちきれませんわ!」


「鑑定は後回しにして

熱いうちに食べる、というのはどうじゃ?」


いやいやいや

君ら全員、ついさっきご飯食べたところだよね?

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