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引っ越し先を見に行っただけなのに、女神が想像力皆無な世界に私と後輩を転移させて、現代知識で文明社会を創れ、それも3年間でって……それって厳しくないですか?【連載改稿版】  作者: 菜乃花 薫
異世界道中の、はじまりはじまり

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第79話「晩飯とこの世界での第一次産業」

寝床の確保で、私の部屋を3分割することにした


入口から尖塔へ続く通路を挟んで2部屋

右を私

左をヴェルーリア

尖塔はシャールカーニに割り振る


結局みんなと同じサイズの部屋になった


後日ニールが来ることを考えて

反対側の尖塔もニール専用にしておく


これ以上増えたら

キングキャッスル左側の普通の部屋を

つかってもらおう


女性4名は先に風呂へ入ってもらい

私はキッチンに行って晩飯の準備を始める


ご飯を炊いてる間に


ぶりの照り焼き

なすの味噌汁

菜の花のお浸し


これらを作る


準備が終わりかかった頃

見計らったように女性陣が階段を降りてくる


「いい匂いがしてるのじゃ」

そう言って小走りで階段を降りてきたルカは

・・・・・浴衣??


続いてきた3人もだった


クリエイトしたんだろうけど

バスローブと違って薄手だから

目の毒・・・・・とは言わないが

着る人によっては非常に煽情的


「先輩?風呂上がりで浴衣、そそりませんか?」


まあ

浴衣を作った(クリエイト:)した本人が煽ってきてるんだからね


ニヤリとしながら聞いてくる

性根の悪さよ


本人はしっかり胸元を締め

その気がないのに

浴衣を知らない3人は

上から下まではだけた状態で帯を締めている


正直

フレイアとカホルがこれだったら

完全にアウトだったよ

まったく


とりあえず食事をして、明日の話をする


食料の持ち出しもしたいけど、人数も増えたし

町が拠点になるなら。食料自給ができるまでは

いちいち取りに来る必要がある


いくらJK女神謹製の食糧庫でも、中身は有限だろう


どうしたものか


「全部、おかわりおねがいしまーす」


「そうだろうと思って、余分に作ってあるよ」


そっと茶碗を出して

「わたくしもお願いしますわ」


控えめに言ってくる人もいれば


「おかわりじゃと?

貰えるなら山盛りたべたいのじゃ!」


私の不安なぞ杞憂と、一切の配慮しないドラゴン娘もいる


「お手伝いします

ついでに私もおかわりいただきたいのですが

よろしいでしょうか?」


うん、君が一番ありがたいよ

ちゃっかりはしてるけど


おかわりを食べ終わっても

まだ食べたさそうなドラゴン娘はさておき

みんなに相談する


特に食料問題は、喫緊の課題だろう


食の安定は、町の住民の生活安定にも繋がる


「魔牛と大豚は増やすまで少々時間はかかるじゃろうて

捕まえてくればいいじゃろ?」


「今回は偶然で捕まえたけど、うまくいくか?」


「そこはほれ

我らの群れで狩りをすれば

ある程度は捕まえてこられよう


あ奴等には、捕まえた数頭ずつを

生きて連れて来るように言えば

すぐ増えるのじゃ」


「それはいいけど、大豚はヴェルーリアと同じ

猪人が飼ってる可能性高いんじゃ?」


「じゃったら魔猪が居れば、そいつを捕まえればよい

繁殖は大豚の比ではないほど速いぞ?

肉も旨いしの」


さすが、狩って食ってただけに詳しい


「ヴェルーリア様の種族特性で

十分飼うことができるはずじゃ」


本人も肯定している

ありがたい話だ


「ところでルカって、いったい何歳なんだ?

物言い古風な上に、ずいぶん博識だよね?」


みんなの視線が集まる


「たかだか5000歳ちょっとじゃ」


!!!!!


「ドラゴン族って、そんなに長命なんですか?」

阿部ちゃんが尋ねる


「寿命は、一体どれくらいあるものなのかの

隠居してどこかに隠れ住んでいる者などもおるし

正直わからんのじゃ

これでも我は、まだまだ若い方じゃぞ?」


「じゃあ、このメンバーでいちばん年上、か?」


シャールカーニ以外

全員腕組みしてしまった


「この【世界】では

女神様の次となる上位種の一種族ですわ

長生きなのも当然ですわ」


そんな種族なのに、あの態度だったのか?


「旦那様が何を考えてるかわかるのじゃ」

ジト目でこっちを見てくる


「まあ、おとなしくしてれば助かるよ」

肩を竦めていなす


「その長生きの知識で、農業に関して

なにかいい知恵とかないものか?」


「ノ・ウ・ギョウ、とはなんじゃ?」


長命のドラゴンにも通じなかったか


「山野草で食べられるものを

自分らで作った【畑】に植えて

育てて収穫すること、かな


環境整備や肥料の散布を人の手でやって

一定量収穫ができるようにできるとか

生息地に足を運んで採ってくるより

ずっと楽になるんだよ

ただ、そこまでは大変だろうけどね


魔牛は水と草

大豚も含めて、餌も自給できるようにしたい」


そう言ってから、もう一種族

食料の確認が必要なことに気が付いた


「ドラゴンって

狩り以外では、普段なに食ってるんだ?」

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