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この世界、モノづくりも名前もお風呂もありません。だから後輩といっしょに、魔術開発と現代知識で雑貨から兵器まで作り放題の3年間をのんびり送ります【連載改稿版】  作者: 菜乃花 薫
異世界道中の、はじまりはじまり

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第71話「森蜘蛛の正体?」

自由落下だけど、町の防壁程度なら

風魔法との併用で着地出来たし余裕か


とか思いつつ、近づく地面を想像していたが


「ご主人様!ご無事でしたか?!」


声より先に抱きかかえられ、そのまま近くの木の枝の上に着地した


ヴェルーリアだ

何故か私の方が、お姫様抱っこされているのですが?


「炎が見えたので飛んできました」


この子、この高さまでジャンプだけで飛んできたんだよね?

凄すぎない?


「キャッチしてくれてありがとう

ところで森蜘蛛が居るってことだけど、弱点とか何か知ってる?」


聞いてみたが


「アウラムさんは知ってるみたいですが私は・・すみません」


「謝ることはないよ、私だって知らないから聞いてるんだし」


そう言ったそばから


『警告

森蜘蛛がこちらに向かってきています』


鳥肌が立つ


虫、だめなんだよね

子供の頃のトラウマで一切触れなくなったんだよ


オーラブレイドを生成したのも

絶対に虫殺す!って意思を載せたようなものだし


「ヴェルーリアは蜘蛛、大丈夫?」


「??普通の蜘蛛はなにも害がないですから」


毒蜘蛛いないのかな、こっちの世界


さて、倒すか


〈ケイ殿?聞こえたら返事してくださいですわ〉


お?アウラムから通信だ


「聞こえるよ、今は装甲車の上あたりに居る」


〈妖精が言うに森蜘蛛は火に弱いようなのですわ

でも森蜘蛛は本来優しい生き物だし

出す糸が凄く貴重なので出来れば殺さないでほしいと言ってますわ〉


あれ?さっき、糸を燃やして脱出しちゃったよ


殺すなって言われても、黙って餌にされる気も無いし

虫に食われるイメージってエグいのしか浮かばない

無力化なんてできるものかな


そう言っている間に、周りを動き回ってた森蜘蛛の動きが止まる


『行動から、周りに糸を張り巡らせて逃げられないようにしたようです

糸自体は先ほどと同じようですが、密度は上がっています』


燃やしてしまえるけど、妖精がそれ欲しいってか

ヴェルーリアも居るし、二人で捕まるわけにはいかないんだよね


二人で枝の上を移動し、炎を纏わない魔力刀で蜘蛛の糸を切る


ヴェルーリアに


「巻き込むと困るから、みんなのところに戻って待ってて」


と頼む


「無理はなさらないでください、お帰りをお待ちしています」


かわいいこと言ってくれるよね、この娘


飛んで戻る背中を見送って、次の行動に移る


製作(クリエイト:)拳銃(リボルバー)


右手に6発装填可能なリボルバーが出現する

有名どころの映画に出て来る奴だ


当然、これも魔術謹製

しかも作り手自身用

カホルのものより使い勝手を良くしている

弾の属性を想像するだけで付与完了


しかも見た目は普通のリボルバー

なのにレールガン仕様である

おまけに無反動、無音に無煙


止まっている森蜘蛛の一番でかいところ ー恐らく腹かなー を撃つ


着弾の瞬間、コロナ放電で森蜘蛛のシルエットが象られ、光が消える


12万ボルトの雷撃を超音速で

しかも至近距離で喰らったのだから

死んでないにしても大分ダメージ喰らったんじゃないか?


そんなことを思いながら次弾の属性を思慮していると

ゴーグルに出ている森蜘蛛のシルエットが動き始めた


生きてたか


そう思ったのだが、腹?は動いていないのだけれど

何かが近寄ってくる


身体が伸びてきているのか


そう思ったのだが


『報告、森蜘蛛と思わしき生物が分かれて

二足歩行の生物が出現しました』


はぁ?


「貴様、何奴!

森蜘蛛を動けなくするとはただ者ではないなっ!」


でかい声が森に響き渡る


人?

人なのか?


そう思った次の瞬間

立っていた木の幹、頭のちょっと上が切断された


「ちっ、はずしたか」

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