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この世界、モノづくりも名前もお風呂もありません。だから後輩といっしょに、魔術開発と現代知識で雑貨から兵器まで作り放題の3年間をのんびり送ります【連載改稿版】  作者: 菜乃花 薫
異世界道中の、はじまりはじまり

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第67話「遅滞していた今日のお仕事」

朝から何もできていない


実際、朝からヴェルーリアにルカと

立て続けに襲撃があって

何も手が付けられなかった


不満な顔をした美少女二人からの求婚を

とりあえず断り

今日やるべき仕事に戻る努力をする


「方針がまとめるまで休憩」と号令一斉

カホルにお茶をお願いし

早速ヴェルーリアも使い

雑務も覚えてもらう


早朝から大豚とヴェルーリアの襲撃


数時間後にはルカ率いる

ドラゴン軍団との交戦と契約


朝から3名に【命名】もしたわけだ

そして今に至るのだが・・・


これ、本当に半日足らずの出来事かな?


まあ

2連戦でも肉体的負荷はそんなでもないし

体には全然疲労は残ってない


強いて言えば精神的なもの、だろうか


アウラムの入浴同伴要求は

彼女の羞恥心のなさとしても


契りだ(しもべ)だとか

朝っぱらから連発にはちょいと疲れる


贅沢な話ではあると思うよ

あんな美少女に求婚されるなんて


まあ

一方的且つ恋愛要素皆無で

なんだけどね


しかし本当に脳筋

って言葉が似あうな

この【世界】


お茶を待つ間

会議室の黒板に

とりあえず今日やるべき項目を書きだす


連れ帰った大豚の飼育場所確保

ドラゴンの住居確保

住民用住宅の建築状況確認


まあ、この状態だとこんなところか

本来は住居増設関連を進めるべきだけど

増えたものは仕方がない

臨機応変、って奴だ


1つ目はヴェルーリアと話し合おう


飼育なら地下の魔牛飼育場に割り込ませれば

一番なのだが、いかんせんサイズが違いすぎる


魔牛同様、一般的な家畜と同じようならば

寝藁なども肥料化できるから

同居が不可なら農業区に追加で作るべきか


2つ目、こっちはルカとニール主体だな


こっちは生態そのものが

全く想像つかないのだから

一から教えてもらって、か

時間かかりそう


3つ目、こちらは3人娘に頼むか

できれば彼女達にこそ覚えて貰いたい内容だし


阿部ちゃんが手が空くな

そうすれば、ヴェルーリアとの話を任せてもいいか


ヴェルーリアが緊張した面持ちでコーヒーを運んでくる


流石カホル、頃合いを見計らって

用意してくれたようだ

ヴェルーリアには初めての作業だろう


「ご主人様、コーヒーをお持ちしました」


持っているお盆が震えてるね


「ありがとう」


そう言ってカップを持ち上げる

ホッとした顔をして

お盆を胸に抱えて走って行った


こうやって見る分には可愛いんだけどね

あの蹴りの連発は怖かったよ、ほんと


―待てよ、【命名する前】であの蹴りだったんだよな?


少し寒気がした


カップを受け取って阿部ちゃんがやってくる

「この後の予定はどうですか?」


「まあ、見ての通り」

黒板を指さす


「私はヴェルーリアと調整、ですか?」

首をかしげて聞いてくる


「そうだね

大豚を飼うにあたってどうするか

ってのを早めに決めないといけないと思ってる


一応食肉にもする予定でOK貰ってるから

最初は農業区にとも考えたけど

そうなったら加工処理の時が面倒かと思うんだ」


うんうん、と頷く阿部ちゃんに、こう続ける


「なので、運動トラックを地下に設けて

大豚専用にして走らせる

屠殺などは魔牛のところの加工施設で

できるようにしたいと思ってる


運動場についてはイメージ模型に追加するから

それを見てヴェルーリアと

問題点をまとめてくれると助かる」


頷きながら熱心にメモを取っている


メモ?

「何時その手帳作ったの?」


「いろいろ入用かと思って昨日作りました」


「偉い!

ちゃんとメモ取るのは大事

スマホもいいけど、今無いもんね」


そう言うと、わざとらしく斜め上を向き

柔らかい笑みを浮かべてこっちを見ている

・・・・・もしかしてドヤ顔のつもりかな?


3人娘もやってくる


「丁度いいところに来てくれたね

3人には住居部の建築作業の進捗確認と指導

生活全般に問題がないかの把握をしてもらいたい」


「おまかせください」

即答だね、助かるわ


ルカとニールも寄ってきたので

「二人とはこの後、他のドラゴンをどうするか話をしたい」

と告げる


「どうするか、とは?」


「ここに住めるようにできるものなのか、話し合いたいんだ

〈契約〉があるとは言え、君らだけここに居て

群れの他のドラゴンはどこでどうするのか?

ってのは気になるよ


可能ならば群れ全部をここに住めるようにするし

だめならどうするかを考えたいと思うけど、いいかな?」


「もちろんじゃ!

みんなも住めるなら安心するじゃろう」

シャールカーニは満面の笑みを浮かべた


「旦那様はやさしいのじゃ」


ニールが頷き

「これで我ら一族は安泰だな」


勝手に一族背負わせるなよ


話を進めるには都市の模型を運びこんだ方がよさそう

ドラゴン族に初仕事を頼もうと

二人に話をしたのだが


ルカが

「我一人でも多分持てると思うのじゃ」

運搬を買って出た


―ほんとかね?

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