第111話「交換条件」
何もなければ神事:の検証もしたかったけど、
これじゃあね
治療で治せるかな?とも思ったが
今回の食べ過ぎは度が過ぎちゃってるから、
龍神族母娘には少し痛い目に遭っていて貰おう
特にエメロード
ニールが巻き添え食って契約したのって
あんたの娘の暴走なんだけど、
その原因はあんたの育て方に問題あったんじゃないのか?
長、ちゃんとしなさい!
「で?」
JC駄女神を見下ろして尋ねる
「いやねぇ、君のメイド隊が作ってくれたごはんが
おいしいのなんのってさぁ
箸が止まらないっていうのはああいうのを言うんだろうねぇ
食べても食べてももっと食べたくなって、
気が付いたらこのありさまさぁ」
「・・・・・臨月のおなかですか?
摩っても赤ん坊は出てきませんよ?」
使い物にならなそうな3人は放っておいて、
そろそろ寝て明日の各長への通達に備えようか
「食べ過ぎで胃もたれその他?
じっくり味わって反省しなさい!」
そう言って今日の業務は終了とした
「ところで女神様?」
まだ引っ込む気配はないおなかを見つつ声をかける
「なんだぁい?」
「この後、帰るよね?」
「え?顕現だけでなく実体化しちゃったから
ここで帰っちゃうと使った神力が勿体ないんだよねぇ
当面、一緒に居てもいいかぁい?」
「は?」
「お邪魔はしないからさぁ、
一緒にいさせてくれないかぁい?」
――頭が痛いよ
少々考えてから、交換条件を出す
「わかった
女神像の増設も含めて頼みを聞く代わりに、
みんなになにかの加護を与えてくれるとかってのはどう?」
ギブアンドテイク
これくらいは言ってみてもいいだろう?
「どんな加護が欲しいんだぁい?」
「それは個人個人で、ってのはできるのかな?」
「いいよぉ、強くイメージを持ってくれれば
こっちで選んで近いものを付与するよぉ」
みんなに聞いてみる
「もちろん!直接加護をいただけるなんて光栄です!」
「旦那様?女神様を随分雑に扱っておらぬか?」
ま、まあいろんな意見はあるだろう
実際、弥生さんの子作り発言連発とか、
女神の誘導があるのはよろしくないと思って
この機会に影響の排除をも考えていたが、
悪意があるわけでないなら
そのままでいいかとも思いなおした
代わりに今後のこの【世界】に生きるみんなに
何かしらのいいことがあるならそれでもいいかな?と
「ついでに食材庫の自動補充も欲しいかなぁ
出来るなら居る間の食生活は安泰だと思うんだけどな~」
チラッ、チラッとJC駄女神を見遣る
「仕方ないなぁ、その代わり居る間ずっと美味しいものを食べさせてくれると約束してくれるなら君のいる間は間断なく供給しようじゃないかぁ」
よし、チョロインに勝利
人数が増えたのは結構な痛手だったんだよな
調理の概念がない分、料理にみんながっついてくるから
あっという間に平らげられちゃうんだよ
自給自足まではどうしても時間がかかるからね
「あと、自室ってどうする?
みんなと同じように普通の部屋でいいのかな?」
「寝そべるものさえあればいいんだよぉ
君達と最初に逢った時のようなので十分さぁ」
「3階が女性フロアなので
そっちで好きな部屋を選んで貰おう
浴場付きだからちゃんと活用してね?」
男性フロアは2階なのでニールと私だけ
好きな部屋を選んでもらう、
けども窓もないので位置関係だけになる
階段、トイレ、浴場との兼ね合いだけかな
防音もばっちりなので私は浴場の隣の部屋にした
お風呂は起きてすぐ入るなり、
上がってすぐ寝るなりできるのは凄く楽
たまに有給取って県境跨いで
隣の市にあるスーパー銭湯によく行ってるくらい
風呂が好きなのよね
作りまくるのはこれがあるからだよな、きっと
元の世界に戻ってあの家を買ったら
浴室でっかくするってのもありかな?
そんなことを思いながら横になろうとしたのだが・・・
ドアをノックする音が聞こえた
「どちら様かな?」
「ボクだよぉ」
JC女神様?
ドアを開けたら後ろにまだ見えるな?
「あの~、来ちゃいました」
「お付き合いさせていただいてます」
フレイアとヴェルーリアも来たよ




