第110話「最大量」
元々長風呂が好きなので、
どれだけいても全然平気
最長で8時間温泉、
浴室にいたこともあるくらいだ
二人ともだいぶ上気してきている
「君ら、見た目は色っぽいけど、湯あたりするよ?」
「だ、大丈夫ですよ」
「ヴェルーリアは…うん、一回上がろうか?
サウナも入ってるし、水分補給もしておこうね」
フレイアにも声をかけようとしたら
彼女、すでに茹でダコになってる
口から魂が出そうな顔してるよ
ノックダウンしてる彼女を湯船に入って抱きかかえて、
一度デッキチェアーに横たわらせる
お姫様抱っこになるが、
当たったあちこちの柔らかさと弾力に
体の一部がちょっと元気になりかけた
血行促進と、ニールもだったけど
やっぱり風呂でのぼせる感覚はわからないんだろうね
少しふらついてるヴェルーリアも隣に座らせて、
脱衣所から飲料水を持ってきてキャップを空けて渡す
魔術って凄いよね
イメージさえできれば
無から自販機もどきを作れるんだから
「はい、ゆっくり飲んでね」
「ありがとうございます」
素直な娘で助かるね
フレイアは完全にのぼせてるので、
タオルを何枚か持ってきて水に浸して軽く絞り、
首筋、脇、鼠径部と当てて冷やしてやる
ダイナマイトどころではないナイスバディを
放り出したままだけど、
見慣れてしまったからか
中途半端に冷やしタオルで隠した方が
なんかエッチに見えるのは、感覚麻痺かな
何度か取り換えているとようやく楽になったようだが、
まだ起き上がれない
「すみません」
とはいうものの、初体験なのだから
加減が分からないのに考えなしに
付き合ってた私が悪かった
少し上体を起こして水を飲ませる
「少しずつ、ゆっくりでいいからね」
そうは言ったものの飲んでる口と同時に、
至近距離でのアメリカンドリームな双丘の凄さに
改めて衝撃を受ける
ところで湯あたりって状態異常判定になるかな?
「神事:治療×2!」
「あれ?気分が悪いのが治りました!」
「治療を魔法ではなく魔術で使えるのですか?」
二人とも勢いよく起き上がる
うん、うん
起きた勢いで顔の前で跳ねる胸が4つ、
凄いことになってるがおくびにも出さない
二人とここに居ると精神力と自制心が鍛えられそう
「とりあえず気分が回復したなら
一度脱衣所に行って休憩しよう
まだ入るなら加減して入ろうね
一応見張りでお付き合いはするよ?」
「「わかりました」」
脱衣所でフレイアから神事:について聞かれる
マイカに遭遇した時に使ったきりだけど、
フレイアは町に留守番だったから知らなかったのか
そもそも製作:も
フレイアが使ったので覚えたんだけど、
あれって他のパターンがあるんじゃないの?
その問いに関しては、森に籠って研究してた時に
法則性には気が付いたけど、
そもそもの語源が全く分からなかったとか
そうだよねぇ、
何故か地球の言語が混在して作られてるなんて
解析するの無理ゲーすぎる
「今回のも含めて魔術はまだ2つしか使ってないけど、
どうなんだろう?
神の奇跡を行使する、と思って使ってみたけど?」
「通常、魔法で治療をしても
わずかずつしか体力回復や治療効果は出ません
こんな一気に全回復するのは聞いたことがありません」
興奮冷めやらぬ、という感じで
大きく頷きながら力説するフレイアさん
腕組みに乗ったお胸が、
頷くたびにバインバイン跳ねまくってます
「消費する魔素量はわかるものでしょうか?」
「うん、測定不能なんだよね」
『識別名フレイアはご主人様達の固定値には
及びませんが、復活してから徐々に増して
私の計測上限にかなり近い魔素量を保有しております
3人娘の中では最大量です』
ということで、
どこかで一度魔素の消費量測定もしておいた方がいいかな
自分の魔素量と消費魔素量が分かれば
攻撃を何発打てるかわかるだろうし
「折を見て魔素量を最大保有してるエメロードと
ルカに頼んでみようか」
「楽しみですね!」
フレイアは根っからの知りたがりだねぇ
「ルカはどれだけ凄いのでしょうか?」
ヴェルーリアは契約者として
カホル共々上位存在ではあるものの、
魔素量のあまりのスケールの違いに
少し戸惑っているようだ
「そりゃあ、あっちは5000年以上、
君は15年
生きてる年数だけでも差がありすぎるよ
でもさ、
戦闘の結果が魔素量だけで決まらないのは
戦ってわかったよね?」
そう諭したのだが
「そうなんですけど……
やっぱり全部圧倒して勝ちたいじゃないですか」
15歳にして、5000年以上生きたドラゴンに
圧勝したいってか?
「くちゅん!」
話が長くなって湯冷めしたらしい
えらい可愛い声でくしゃみされてますね、フレイアさん?
めっちゃバインバインしてるのを
しっかり記憶しておく
「流石に冷えましたね」
少し照れてらっしゃる
「もう一回温まってから上がろうか?
絶対に無理しないと約束してね?」
「「はーい」」
良い返事です
今度はのぼせないよう温まって上がり、
名残惜しいながら視界の隅に二人を置いて
着替えをして1階に戻ると・・・・・
パンパンのおなかをした女性3人がひっくり返っていた
「君たち、また喰ったのか?」
エメロード母娘が悶絶している
「ぼ、ボクも張り切って食べすぎたんだねぇ」
こっちもはちきれんばかりの腹を晒している
JC女神改めJC駄女神が椅子に座って苦しそうにしている
……なにをしているのだか




