第105話「はだかのおつきあい」
ルカを筆頭に女性軍団がぞろぞろと入ってくるではないか!
「君達、まさかと思うけど裸のまま
3階から降りてきたのか?」
「なんじゃ、アヤノがおらんのじゃから
みんなで楽しく風呂に入ってもよいじゃろ?
建物の中、誰もおらんのじゃからそのまま来てやったわ」
ルカはふんぞり返ってそう主張する。
当然、一糸まとわぬ姿で。
「おっ!これはなんじゃ?寝台かや?
我らの風呂にはなかったのじゃ!どれ」
そう言うとさっさと横になる。
「あのさ、流石にタオル巻く位はしようよ」
「む?誰も巻いておらぬぞ?
見られたからとダメージを受けるわけでもないのじゃし」
「こっちが精神的にダメージを受けそうですが?」
白夜達もすっぽんぽん、エメロードに至っては
「わしは風呂というものが初めてなのだから、
皆のを見習ってるだけなのよ」
さいですか
てか貴女母親ですよね?
娘の暴走止めて欲しかったんですけど?
「別に雄雌一緒に水浴びくらい普通じゃろうて」
・・・・・やっぱりそういう認識ですか
ストッパー役の阿部ちゃんが居ない弊害って、
思った以上にあるもんだね。
フレイアさんも
「せっかくですし分かれて入るより
みんなで入るほうが楽しいですよ、きっと」
とか言い出す始末。
水風呂から上がったニールは
「旦那様の世界ではどうか知りませんが、
私共はここでまぐわいがあっても特に気にしないものですよ、はっはっはっ」
そんなことを言いながらまたサウナに入る
一番大人っぽい見た目してて何言ってんだよおっさん!
てかドラゴンはそんな癖あるのか?おっさん?
まあ、確かに女性陣の集団は目の保養にはなるのだがね。
「そうそう、さうな、というのに入ったのじゃが
熱くてかなわん!
入り方も白夜達は知識でしか知らぬようじゃが
本当に気持ちいいのかの?」
そういえば白夜達ってどこまで人間と同じなのだろうか?
弥生さんに一度聞いておこうと思ったんだよね。
温感冷感、血行や発汗がなければ
サウナの良さが伝わらない気がするし。
『力や能力などは別物ですが、
人間とほぼ同じ生理機能を持っていますよ。
なので汗もかけますがご主人様と
子を成すことも可能です』
余計なことはともかく、
それもはや確固たる1生物じゃないの?
『経年劣化がほぼ無く、寿命も基本ありませんね』
もはや龍神族をも上回ってるじゃない
『ご参考までに、龍神族もマスターと子を成せますよ?
むしろ実績と肉体強度では龍神族のほうが上でしょうね』
しれっと言うが、それでも十分強いよ。
てか、なんでさっきからみんなで子作り情報入れるんだか。
風呂でまさに裸の付き合い状態で煽る気、かな?
それはさておき。
「ニールがサウナを堪能してるから、
一緒に入って教えてもらうといいんじゃないかな?
あそこまでヘビーな入り方だと
私じゃついていけないからね」
「わかったのじゃ」
見た目はすっかり姉妹な母娘が、
ニールの入ってるサウナに向かっていく。
「のぼせるなよ~」
「ご主人様?
お入りになられてるお風呂を試してみたいのですが」
声に目線を戻すと、正面からヴェルーリアが湯壺に入って
寄ってくる。
思わず感嘆の声を上げそうな景色を見つつ、ちょいと避けて
「ここは立ったまま入る深い風呂だから、
噴き出してるところに背中を向けて、
近づいて腰を当ててみようか」
180度回頭してジェット水流に背中を当てる。
「ひゃっ!」
彼女が可愛い声を出してのけぞる。
水面から跳ねるお胸がまぶしすぎます、いろんな意味で。
「これ、凄いですね、後ろからぐいぐい押されて
気持ちいいです」
「そりゃあよかった。
寄ったり離れたり、腕とか足とか、
あちこち自分で当ててごらん。
隣には寝て入るジェットバスもあるからね」
そう教えると
「やってみます!」
良い返事が返ってきた。
間を置かずに隣の浴槽から声がかかる。
「ケイ殿、このビリビリするお風呂は
どうやって入ればいいのでしょうか・・・」
フレイアが電気風呂に足を入れてるが、
電極板から離れて浴槽のふちに腰を掛けている。
・・・・・見た目はどこぞのグラビアクイーンな美人が
素っ裸でいるのだから、気が気ではない。
「もしかして、痛かった?」
「痛いのもですが、足が勝手に動いて驚いてしまいました」
なるほど、電気刺激による不随意動作も初めてか。
「まずは膝を底に付けて電極に腰を向けて、
徐々に近づいてみようか」
「おっ!おっ!おっ!こ、これは凄いですね」
・・・・・変な声上げないように。
パルスに合わせてエビ反るような動きをするたび、
双丘が水面を行ったり来たり。
君、ただでさえ凄い恰好してるんだから、
電気パルスによる動きはともかく声くらい抑えて欲しいが、
つい黙って見つめてしまう。
「勝手に体が動きますね!しかも場所によっては
凄く痛かったりします!!」
「こっちで電気は流石に無いだろうけど、
雷ってわかるかな?」
「かみなり、ですか?」
「空で天気が悪い時にゴロゴロ鳴ったり
空が光ったりしない?」
「空でなにか変わることはありませんね」
あれ、天候ってものがないのか?
「じゃあ、例えば手で何かを触った時にバチッ!って
音が鳴ったり痛かったりすることはある?」
「それはありますね、たまに何だろう?と思って
手を見てしまいます」
「それは静電気って奴で電気の一種なんだよ
電気を集めて、君の後ろにある電極って板から
流してるのがこの電気風呂なの」
感心したように電極板を眺めてる。
「あの痛いだけのものが、体を動かすだけの力になるとは。
”でんき”って凄いですね」
そうでしょうそうでしょう。
文明の利器を存分に堪能してくださいな。
弥生さんのおかげで前知識を持ってるメイド隊。
めいめいお風呂に入ってるが、
彼女らもサウナが気に入ったのか、
エメロード達同様ニールに倣って出たり入ったりしてる。
揉めないようにあと8脚デッキチェアーを作っておく。
本当に風呂が広くて良かったよ。




