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想像力皆無な世界で私と後輩、二人で現代知識を駆使してのんびり3年間を過ごしたいだけなんだけど!?【連載改稿版】  作者: 菜乃花 薫
異世界道中の、はじまりはじまり

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第104話「サウナー爆誕」

ざっくり説明した後、

エメロードがこんなことを言い始めた。


「そういえばこの【世界】には

いろいろな生物がいるはずなのに

何故かあまり出会わないのよの。

そこそこの年月を生きておるのにと不思議だったが、

旦那様達のようにどこかの世界と行き来しておったり

するのかもしれんの」


うん、そう言われるとシミュレーション仮説が

どうのこうの、と言っていたおねえさんの話が

効いてくるのかもしれない。


地球規模だったり宇宙規模だったりのような話より

余程現実的に思える。


シミュレートする対象が少ないほど

演算処理にかかる負荷も能力も少なくて済むだろうしね。


でも、そうなると何のためにやってるの?となるよね


実際、最初の話でこっちの3年が現実世界での3時間、

という経過時間の差なんかもあったけど、

答えてくれるかね?あのJC女神様は。


まあ、とりあえず目先の案件からなんとかするかね。


あちこちで模擬戦なり新しい武器のテストをしまくってる。


メイド隊も自分の獲物を持って破壊行為、

もとい性能テスト。


標準装備させた無反動砲はともかく、

他の装備は自分で選んだものだけど相性はどんなものか。


本当は武器を持たずに済むなら一番よかったんだけど、

現状は武装集団みたくなっちゃってるし。


まあ、他人様に迷惑がかかる状況でもないので、

思いっきり慣れてもらいましょう。


私のお仕事、今日はここまで。


日中ある程度暴れてるし、さっさと風呂入って寝るかとも

思ったが、お約束でこの里には人間サイズの寝床もなければ

入る人も居ないから風呂すらないわけですわ。


手早くエメロードと交渉してドーム入り口付近に1棟、

ビルを貰って風呂と寝室を作る。


女性フロアを3階に、男性フロアをその下にして

中身だけリフォーム。


ここはフロア移動があの謎エレベーターだけなんで、

無理矢理階段を造作して、自分の足で降りられるように

低層階にだけ設備を作った次第。


イレースが効いたので各設備はいつも通り。

1Fには会議室兼食堂を作っておく。


空も暗くなり丁度夜になったので、

みんなも今日のお仕事は終了。


解散してあとは自由時間。


当然のように風呂は広めに作ってあるから、

今日の人数では広すぎるくらいだろうね。


男風呂は今日のところは2名だからまあ、だたっ広い。


今回は外が一切見えないので、

代わりに壁面に富士山のタイル画を作っておいた。


「洞窟での風呂とまた違って、外が見えないから

こういった景色を作られたのでしょうか?」


ニールに聞かれたけど、そういえばなんで銭湯って

絵を書いてんだろ?


外が見える風呂だってあるわけだけど、

見えてても書いてるところあるしね。


よくわからん。


ここは天井が光る苔なので、

洞窟の風呂と似た感じになっている。


むしろガラスがない分、減衰が無くて良いとかあるのかね?


「大きな違いは感じませんね。

むしろこの光り方自体が安らぐ感じなのですよ」


光り苔の色調なのかな?


そういえば、今回も風呂場に新作を作っていたのだった。


「ニール、サウナってのに挑戦してみないか?」


「さうな、ですか?」


このために水風呂も作ってあるのだ。


数十分後。


すっかりサウナーと化したニールが。

出たり入ったり水風呂に入ったりを繰り返している。


「これはまた風呂とは違うものですな。

私共はドラゴンの状態ではほとんど汗をかかないので、

人化しても変わらないと思っていました。

こうやって汗をかくのは非常に気持ちいいものですな」


初体験の感覚にどハマりしてしまってる。


「水風呂もいいけどこれで横になるのもいいんだよ」


そういいながらデッキチェアーをクリエイトしておく。


「ほう、水風呂にも入りましたが、その時とはまた違う

じわじわと何かが流れる感じを受けますな。

いや、不思議な感覚です」


とにかく水分補給を忘れずに、というのを念押ししておく。

先日のぼせた前科あるからね、おっさん。


あ、そういえば


阿部ちゃんが居ないから、

女性のほうでサウナの使い方教えられないな。


『白夜に伝えてあります』


お、弥生さん有能すぎるよ

そのままだとルカあたりがのぼせるか、

びっくりして男湯に突撃して来る未来しか

見えなかったからね。


ニールがサウナにハマってる間、

私はジェットバスであちこちほぐす。


こっちの世界に来て数日経つけど、

そういえばあっちと違って負荷が少ないと言ってたのって

重力自体も多分違うんだろうね。


そのおかげか、仕事でやられてる肩と腰が

だいぶ楽なのだけど、長年の蓄積までは綺麗には

消えていない。


そう、ジェットバスと電気風呂をほぼお約束で作るのは

単純に自分の身体の困りごとが反映されてるだけなのだ。


ある程度温まったらデッキチェアーに横になる。


ニールも私も好きなようにのんびりしていたら、

脱衣所から声が聞こえ始めた。


ん?


「旦那様!みんなで来たのじゃ!」

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