第4話 ~Happiness depends upon ourselves.~
ぐしゃ「相互投票で、真偽が分かる。他の位置を吊ろう。」
俺はその発言を待っていた。その発言が出た時点で、俺の勝ちだ。
ペルニ世「そんな進行は呑めない、お前の策謀は既に分かっている。」
ぐしゃ「?適当なこと言うなよ。明日まで待てばわかるだろ?」
ペルニ世「今回のゲームは、誰が誰に投票したか分からない。お前と、それ以外の人外1人で投票を合わせれば役人であるかのように偽装できるんだ。相互投票すれば当然お前が俺に投票するのは人外に伝わる。そうやってお前のしたい事は「時間稼ぎ」でしかねえんだよ。「お前を吊る気でいた共有者」は、お前を吊れない進行を取らされると、指定する時間も、回避する時間も、転がす時間も足りなくなる。そうなれば共有者はその一連の流れを可能な限り短くしようとする。つまり、回避する必要が無い占い師か、霊能者に指定しようとする。占い師はまだしも、霊能者は全く発言していない。真占いを吊るリスクも、1/2のギャンブルに賭けるのも、はたまた、指定回避転がしを詰め込み、他のグレを吊るのも村人陣営にとっては苦しい展開でしか無いんだよ。そして明日まで耐えれば、お前は俺を襲撃できる。狩人は真偽の付かない役人の護衛を渋るだろうからな。その進行を取らせようとした、お前が人外。何なら、相方にその作戦を共有してる観点まで含めれば人狼だ。」
ゆっくりで良いから、聞き取れる声を意識する。これは打ち合わせ通りだ。
よこよ「うわー、まあ確かにペルニ世の言ってること、正しいかも。ぐしゃ、反論あるの?」
ぐしゃ「いや、そこまで考えれてなかった。そこはごめん。ただ....」
風街通り「なんか、長いよな。ペルニ世の話。あたかも用意してたみてえな、そんな感じがするわ。対抗出る事を事前に認知してる偽はペルニ世なんじゃねーの。」
ア6「別に対抗出る事を想定してる真役人もあるんじゃね。話が聞きたいな、ぐしゃ。」
ぐしゃ「うん、ちょっと待ってね...」
そう言うぐしゃの顔には焦燥が滲み出ている。呼吸は途切れ途切れで、反論を組み立てるのに必死なようだ。だが、これもまた、打ち合わせ通り...いや、読み通りだ。相方の。
???「ただいまより、投票時間を開始します。」
投票時間が始まる。だが、ここでぐしゃが動いた。俺が投票ボタンを押すより早く。
ぐしゃ「...全員で右隣の奴をを監視しろ!!!!!何もサインを送らせるな!!!」
ぐしゃが怒号を鳴らす。その瞬間、全員が動いた。
eggchanは雪凪を、雪凪はSC..を飛ばしたRoriaを、Roriaはぐしゃを、ぐしゃは風街通りを、風街通りは瑛莉を飛ばしてしょぴを、しょぴは電波を飛ばしてア6を、ア6は絶滅勇者を、絶滅勇者はめろを、めろは国王桃を、国王桃はよこよを、そしてよこよはペルニ世を見た。
...確かに、これなら誰かにサインを送ればバレてしまう。2人飛ばしは厳しくても、1人飛ばしなら充分監視できる。だが、投票先を事前に決めてしまった俺達にとって、何ら問題無えんだ。
俺はしょぴに投票した。俺達の打ち合わせは「指定した共有者に投票する」だ。このプランKに、きっと穴は無い。
???「全員の投票を受け付けました。内訳を公開します...」
悪いな、ぐしゃ。吊り指定はねえが、お前が吊られるんだ。人狼陣営というマイノリティが、村人陣営というマジョリティを殺しに来るのは考えにくい。数の利的に、きっとこのゲームは村人陣営が勝つのは「合理的」なんだろうな。だから、お前を殺す動きをした俺は、村人陣営だと思われるんだ。
...知らねえよ。こんなゲームに巻き込まれて、本名も知らない有象無象のために死ぬ?ありえねえな。俺はこの定石を、運命を書き換える。人殺しになろうが、詐欺師になろうが、関係ねえ。
幸福は、自分自身にかかっている。俺に与えられた役職は「人狼」。そこからどうしようが、俺の勝手だ。
???「最多得票者はぐしゃさん、8票でした。その他得票者は、ペルニ世さん、2票。しょぴさん...」
???「3票です。」
~第4話、終~




