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第44話 【今日の昼休みから私は1人?】
次の日の朝。
教室に入るなり、ナオは自分のカバンを机に置くと、英理の席へ歩み寄った。
「英理。おはよう」
「あ、ナオ、おはよって……わっ、顔まっかっか!」
「昨日は、その……置いていってごめんね。ちゃんと報告しとこうと思って」
ナオは少し恥ずかしそうに目を逸らした。
「うち、長門くんと付き合うことになったけん」
「本当によかったね、ナオ!」
英理の顔がパッと輝く。
「うん。ありがとう」
英理は自分のことのように嬉しそうに笑っていたが、ふと声を落とした。
「……でさ、昼休みとか、やっぱり長門くんと食べるんと?」
「えっ? まだ決めとらんけど」
「だってさ」
「キラキラした彼氏ができたら、私、今日の昼から一人で弁当食うことになるんかなって思ったら、急に寂しくなってさ」
ナオは呆れたように息を吐き、英理の頭を軽く叩いた。
「バカ言わんでよ。うちが英理を置いてどっか行くわけないやろ。昼も一緒に食べるに決まっとるやん」
「ほんと?」
「ほんと。ほら、そんな顔せんといて」
英理は一瞬で表情を戻した。
「やっぱナオは最高やね!」
そう言うと、英理はナオの腕にしがみつこうとする。
「近い、離れんか」
「えー、いいやん!」
朝の教室に、二人の笑い声が響いた。




