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第14話 【明日の約束】
英理は放課後、一人で静かな校舎の廊下を歩きながら決めていた。
「凪に会おう。会って、ちゃんと自分の気持ちを確かめよう」
そうして初めて、佐藤くんへの返事をしようと。
夜、神之浦家
英理はリビングでくつろぐ兄の和也の隣に座ると、平静を装いながら切り出した。
「ねえ、和也兄ちゃん。そういえば、凪くん、前怪我しとった手、もう大丈夫と?」
和也は読んでいた週刊誌から顔を上げ。
「凪か? ああ、あいつ、本人いわく『もう平気』らしいけどな。」
「お前、なんでまた急に凪のことなんか聞いてくるんだ?」
英理は、膝の上でぎゅっと拳を握り締めながら。
「ううん、実はね。助けてもらったお礼ば、まだちゃんと言えてない気がして。ずっと気になっとったと。
やけん、もし良かったらなんやけど、明日、学校終わった後に会えるように、段取りしてくれん?」
和也は妹の様子を少しの間じっと観察し、何かを察したのか、小さく息を吐いて苦笑した。
「お礼ね。お前、わざわざ俺に頼むなんて、よっぽどだな」
「ほんとにお願い。ちゃんと感謝の気持ち、伝えたいと」
「わかったよ。学校で休み時間にでも聞いてみるわ」
「うん、ありがとう! ほんとに、助かる!」
(明日、凪くんに会って、ちゃんと話せる




