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僕を連続殺人犯にしたのはDさんだと思うのです なんとか後編

ようやくDさん編が終わりました。今回もグロが含まれていますので、苦手な方、食事前、中、直後の方はご注意ください。

  

 今回は無駄話なしでいかせてもらいます。

 Dさんが不法なナイフを取りだしたところからです。僕は言われたとおりに倉庫へブルーシートを取りに行きました。なるべく時間をかけてDさんのもとに帰りました。軽トラのところにはいなかったので山の中に入っていきました。

 二人が笑顔で突っ立っているいました。Dさんはさっきのナイフを木の棒にくくり付けて手製の槍を杖のようについています。ナイフには血が付いていました。Eさんは片手に鉈を提げています。もう二人はどこかの原住民にしか見えません。ここがジャングルならどれほどお似合いでしょうか。

 側にはイノシシが倒れていてピクリともしていません。地面のあちらこちらに大小の血だまりがありました。

 二人はイノシシの脚をくくり上げて、そこらで切った2mほどの木の棒を脚の間に差し込みます。


「若いしゅ、前担いでくれ」


 どこかの原住民が三人になりました。Eさんは先頭で邪魔な木や枝を払っていきます。

 どうにか軽トラまで辿り着くと、ブルーシートを荷台に敷いてイノシシを載せました。みんなはとっくに仕事を始めている時間ですが水場に直行です。林道なので道中には小さな谷がいくつかありました。人家がないので水はきれいなはずです。


 さあ、解体ショーの始まりです。とはいっても、魚ならともかく動物の解体なんてみんな初めてです。まずは皮を剝ぐことになりました。DさんとEさんが外科医のごとく、メスならぬカッターナイフを入れて引きました。そして身から皮を削いでいきます。意外と血は出ません。


「若いしゅよ、ちょっと皮持って引っ張ってくれや」


 うがあああああ! やっぱりそうきたか。僕もそうすれば二人がやりやすいとは思っていましたが、自分から手伝うはずがありません。でも言われたからには仕方ありません、内側には触れないように毛の生えている部分だけを持って引っ張りました。

 そうこうしていると上から車が下りてきました。いつまでたっても上がってこないのでFさんが様子を見にきたのでした。僕は交代してもらう策はないかと、ない頭を巡らせました。


「えーとこにきた、わしんく(わしの家)行ってスーパーの袋もろてきてくれ。人数分のぉ」


 Eさんが言うと、Fさんは飛んでいきました。数秒のことで、僕はなんの作戦も思いつきませんでした。

 悪戦苦闘の末、イノシシの頭と脚先を残して皮が剥がれました。かなりグロいですが、今なら某鬼退治の二刀流剣士のリアルコスプレに使えるかもしれません。


「これからどうするで?」とEさんが聞きますがDさん手はすでに動いていました。


「内臓出さないくまい(いかんだろ)」腹に刺さったDさんのカッターが尻のほうへと走りました。鮮やかな臓物がプルンと押し出されます。

 ウギャアアアアアアア! 不意を突かれた僕は直視してしまったのです。もう限界です。これ以上無理です。目を逸らして後退りします。

 そんな僕を見かねたのか、Dさんが、


「ほんまおじみそじゃのぉ。もうええわ、土捨て場(林道の途中にある工事で出た残土を捨てる所)行ってユンボで穴掘っといてくれ。掘り返したらいかんきん深ーに掘っとけよ」


 僕は喜び勇んで土捨て場へと逃げ出しました。穴を掘り終えるとここで待つことにしました。数十分するとFさんが帰ってきました。そのまま二人のとこへ上がっていきました。

 さらに20分もすると三人が下りてきました。軽トラの荷台に積まれたブルーシートに包んだ臓物や骨をそれごと掘った穴に放り込みました。それに僕がユンボで土をかけていきます。最後はキャタピラで硬くなるまで踏みしめました。


 肉はみんなで分け、冬だったので終業まで現場の小屋で保管できました。

 僕も肉を持ち帰りましたが、箸をつける気にはなりませんでした。


 長くなってしまいましたが、たぶんこの件が、僕が連続殺人犯になって死体を埋める夢を見るようになったきっかけだと思うのです。


ありがとうございました。次回もよろしくお願いします。

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― 新着の感想 ―
[気になる点] 骨はともかく、臓器も捨てるんだ。 そして皮はどうするのだろう。 [一言] 肉は食べて弔ってあげないと。
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