↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

PR
92/93

第87話 人魔プロジェクトとテレビ放送

人間族と魔族とで、王様、魔王の主導で、塔の建設プロジェクトが始まった。


王様は、人間領、魔族領問わず、精力的に飛び回り、塔の建設を指導してまわっていた。


それが、功を奏して、次々と塔が完成していった。


完成した塔は、てっぺんに放電が見られた。


俺は、これは、ニコラ・テスラのウォーデンクリフ・タワーだと気が付いた。ニコラ・テスラは、正しかったのだ。


***


完成した塔に、魔王は銅のコードをつなげ、近隣の町の家にコンセントを付けていく。


その間、俺は、ユニティアの街、人間領と魔族領の各王都に映画館を建設していった。


そこで、俺は気が付いた。家にコンセントがあっても、家電がない!

とりあえずは、テレビが欲しい。


王様に相談して、人間領、魔族領の王都にテレビ塔も建ててくれるように頼んだ。

魔王にも相談して、各家庭に受信アンテナの設置を頼んだ。


「ねぇ、パピー、テレビって大量に作れる?」


「テレビ?ちょっとまって、アーカイブで調べる」


「あぁ、電波を介して映像を映すものなのね」

「既に作った、映画の工場で作成できるわ。汎用的に作ったから」

ショートケーキを美味しそうに食べながら、そう言った。


「マジかよ。すげぇな。あの工場!」


俺は、映画工場に行って、機械に機能を説明し、大量にテレビを作るよう命令した。

そうすると、どんどんテレビが、作成されてゆく。


「そうなると、テレビスタジオが必要だな」


映画館と併設して、テレビスタジオも建設する。テレビカメラも映画工場に作ってもらった。


大量のテレビも、各家庭に配って、電源コードをコンセントに、アンテナコードもテレビに挿すように指示した。


住民は、わけも分からないけど、従ってくれた。


人間族と魔族の合同大プロジェクトは、半年かかって完成した。


映画は、まだ撮影していなかったので、まずは、テレビを先に試すことになった。


俺は、パピーに聞いた。「このテレビ、リモコンも電源スイッチもないんだけど」


「リモコン?スイッチ?ちょっとまって、アーカイブを調べるわ」

「あぁ、遠隔操作の機器と、つけたり消したりするスイッチのことね」

「そんなのいらないわ。『テレビの電源つけて』とか命令するだけよ」


そんなの、前世にもなかったんですけど・・・


***


テレビのテストは、二日後の10時からに決まった。


その日の10時前に、『テレビの電源つけて』とテレビに言うことを、住民に周知した。


出演者は、王様と魔王だ。照明が焚かれ、マイクも用意した。映画工場、さまさまだ。


10時になって、俺はテレビカメラを両名に向ける。


「あー聞こえておるか、王である」


「魔王じゃ」


「この度の人間族と魔族の大プロジェクトに従事した者たち、大儀であった」


「これは、テレビ放送という。ここは人間領のスタジオじゃ」


各家庭は大騒ぎであった。

「王様と魔王様がテレビの中にいる!」

「どうなっているんだ?!」

テレビの後ろを覗く者もいる。


「これからは、このテレビで色んな情報を発信する予定である」


「マシュー殿もこちらにくるのじゃ」


えっ!聞いてないよ!しぶしぶ、王様と魔王の真ん中に移動する。


「このマシュー侯爵は、このプロジェクトの立役者である」


「このテレビも、マシュー殿の発案じゃ」


屋敷でテレビを見ていた、ネネ、セバスチャン、メイドたちが驚く。


「マシューもテレビの中に?!」

ネネがビックリする。


「これにて、テレビの放送は終了する」


「みな、テレビに『テレビの電源消して』というのじゃ」


こうして、この大陸初のテレビ放送は、大成功に終わった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。