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第88話 アニメを作る

テレビ放送後、場所を変えて王様のヲタク部屋に三人は集まった。


「テレビ初放送の成功に乾杯」

「「乾杯」」


***


「いやー、うまくいったでござるな」


「映画から、テレビに舵を切ったときは、大丈夫かとヒヤヒヤしたぞ」


「突貫工事の割には、うまくいったなぁ」


「テレビができたということは」


「ということは、でござる」


「「アニメ(だ)(ござる)」」


「おいおい、おまえら、そればかりだな」


「巨大ロボアニメとか作るでござるよ。ここは、異世界、著作権フリーでござる」


「おぉ、友よ!」


「アニメーターを育てないとだなぁ」


「ラノベ、マンガは、もう定着してるぞ」


「その中から、アニメ化するでござるよ」


「映画は、どうする?」


「演劇の舞台俳優と、台本家をそのまま、映画俳優と脚本家にすればいいのではないか」


「そうでござるな。下地はあるでござる」


「それじゃあ、拙者が、アニメを主導するでござる」


「おい、ずるいぞ!」


「拙者は、コ〇ュケの夏冬を網羅してるでござるがゆえに」


「しかたない、俺は映画を担当するか。映画監督は一度やってみたかった」


「ふぅ、決まりだな。必要なものがあったら、言ってくれ。映画工場に作らせるよ」


***


二人は、行動を起こした。


魔王は、マンガ家と薄い本の作者を集め、アニメーター育成学校を作った。


王様は、演劇の関係者を集め、映画とはなにか?といった、講座を開いた。


アニメは、一番人気のマンガをアニメにすることが決まった。


俺は、アニメ制作会社を作り、魔王の育てたアニメーターを集めアニメを作らせる。


王様は、メガホンを握り、有名な『人魔会談と姫様の災難』を、砦でロケをして映画にしている。


***


俺は、テレビ番組を担当して、人間族チャンネル、魔族チャンネルを作り、それぞれニュース番組、四分間クッキング、道化師を集めたバラエティ番組と、次々にコンテンツを増やしていった。


中でも天気予報番組は、予想が正確だと人気だった。

それもそうである。パピーに頼んで気象衛星を作ってもらった。報酬はマカロンだった。


***


そうこうしてるうちに、王様の映画がクランクアップし、各映画館で上映された。

もちろん、飲み物とポップコーンは、外せない。

映画館は、連日、満員御礼で好評を博した。


***


アニメも完成し、テレビ番組として放映された。内容は、マンガで有名な生まれ変わりもので、努力と友情がテーマだ。

アニメの放送時間帯には、公園から子供が消えるという現象が生まれた。


魔王は、次のアニメも考案しており、女の子層を狙った魔法少女系を作るらしい。魔法がある世界で、成り立つのか心配である。何か考えがあるのだろう。

もちろん、大きなお友達向けではない。


***


俺は、リビングで、のんびりテレビを見ていた。テレビクルーも育ち、俺は身を引いたのだ。


「魔族の四分間クッキングが面白いのよ。人間族にない料理法や材料もあるの」

ネネが力説する。


CMが流れた。魔族領で流行っているファストフードのチェーン店だ。俺は、まだテレビに出資しているが、CMが定着すれば、テレビスタジオだけで、収益が回るようになるだろう。


それに、ほかのテレビ局も建てられ、初めに作ったほぼ国営のテレビ局を脅かしている。

健全な方向だ、俺は放置している。


***


となりで、パピーが、ショートケーキのホールと格闘している。あんな細い体のどこに入るのだろう。


「私のホグホクで、ホグホクね」


「あー、パピー、食べるか、しゃべるかどっちかにしてくれ。なに言ってるのか分からん」


「だから、私のおかげで、この星の生活水準が爆上がりねって言ったの」


「そうだよな、映画工場が汎用的すぎて、機能を説明するだけで、家電も量産してくれるしな」

「三種の神器と呼ばれてた、テレビ、洗濯機(全自動)、冷蔵庫も普及したしなぁ」


「もっと、感謝してもいいわ!」


「あー、感謝してるぞ」


「感謝が、雑だわ!」


こうして、日常が過ぎていく。そろそろ、刺激が欲しいな。フラグが立った。


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