第7話 商業ギルド
「ふわぁー、良く寝た。ベッド最高!」
身だしなみを整え、食堂に行く。
「おはようございます。いい匂いですね」
「良く眠れました?朝食はご用意済みです。」
テーブルに目玉焼き、パン、スープ、サラダが並んでいる。
「いただきまーす。旨、スープ旨い!」
昨晩と変わらぬクオリティーの高さだ。
***
そこへ、厨房からネネが現れる。
「今日は、商業ギルドに行くんでしょ?案内するよ」
「いいの、悪いね」
「お客さんだもの、サービス、サービス」
しっぽが、フリフリと動く。
「ええもんは、ええ!」
「えっ、何のこと?」
「あー何でもないよ」
ちょっとは、自制心をやしなわねば。
食後のコーヒーを飲んでから、出かける支度をした。
「大きい荷物ね。何が入ってるの?」
「僕が開発した商品だよ。商業ギルドの人に見て貰って、商標登録したくて」
***
その後、ネネと商業ギルドに向かった。
「商業ギルドはね、街の中心街にあって、すごく大きな建物なの」
「ウチの宿からは、少し歩くけどね」
ちょっと、しょぼんと言った。
「大丈夫、体力はあるから」
中心街に近づくと人通りが多くなってきた。
「ほら、アレ!あれが、商業ギルド」
でかい。この世界では珍しく4階建て。しかもレンガ造り。
「なるほど、でっかいねぇ」
***
商業ギルドに入った。中は広かった。
とりあえず、受付カウンターに行った。
そこには、爪を磨いてる美人な女性がいて、
「坊や、お父さんは?」
と聞いてきた。
「父は、来てません。空き店舗の一覧を見せていただきたいのですが」
「はぁ!遊びなら外でやって、シッシッ!」
けんもほろろな、対応だ。まあ、7歳だからな。
ネネは対応に、プリプリ怒っていたが、なんとかなだめて、隣の優しそうな女性に話かけた。
「空き店舗の一覧を見せていただきたいのですが」
「坊や、お父さんはいないの?」
「父は実家で、僕がこの街に出店するにあたり、視察に来ました」
「あらまあ、小さいのに偉いのねぇ」
「それで、何を売る予定なの?」
この女性は、話を聞いてくれるようだ。ありがたい。
バッグを漁って、俺が発明した品々を出し説明する。
「ここを、こうすると、簡単にこうなります。こっちは、もっと便利で・・・」
と、説明してると、女性の顔色が変わり、
「部長、いや、本部長来て下さい!」
奥に向かって、叫んだ。
奥から小太りの中年男性があわてて出てくる。
「なんだね、騒々しい。他のお客さまに迷惑だろう」
「そんなことより、これ!」
俺が出した、商品を指さす。
「これこれ、こう言う仕組みで、ああだこうだ」
その途端に、中年男性の顔つきが変わり。
「お坊ちゃま、ちょっと奥の応接室まで、来ていただけないでしょうか」
揉み手、低姿勢で懇願される。
それを見て、初めの美人受付は、ほうけている。
その美人受付に、中年男性は、
「君、応接室の準備を!お茶もご用意して!」
と命ずる。
美人受付は、慌てて準備に向かう。
「お坊ちゃま、どうぞこちらに」
中年男性にうながされ、応接室へ向かう」




