第6話 猫屋とネネ
ネネに連れられて、宿についた。
そこは、街の中心街から離れてるこじんまりした宿だった。
***
ネネが扉を開けつつ、
「ただいま!お客さん連れてきたよ!」
奥の方から、ネネと同じ猫耳、しっぽの中年の美人さんが出てきた。
「・・・猫耳美人キターーーーー!」
ネネも猫耳美人さんもビクッとした。
おっと、いけない。また、理性のタガが外れた。
猫耳美人は、
「その子が、お客さん?」
ちょっと、距離が遠い。悲しい。
「どうも、ネネの母です」
「今日はお泊りに?」
「はい、数日間は泊まる予定です。」
ネネの母親の顔が、パッと明るくなった。
「ここは、中心街から離れているんで、あまり客入りはよくないのよ」
「でも、料理は絶品よ!」
と、ネネが言う。
「じゃあ、馬と幌馬車を置いて来ますね。ネネ、案内してくれる」
「うん、行こうか」
無事に宿も見つかり万々歳だ。
***
そして、夕食。
「このシチュー。すごく美味しい!」
「そうでしょ。お母さんの料理は、絶品なんだから」
食事を堪能して、お風呂でサッパリ。
後は、寝るだけだ。
質素なベッドだけど、前日の野宿より格段にいい!
「明日から、視察しなきゃだな」と言いつつ、ぐぅ。
***
夜の食堂で、親子が話していた。
「ネネ、あの子、お金持ってるの?数日泊まるって言ってるけど」
「大丈夫、あの子は、小さな町の商人の息子で、この街には、新店舗の視察に来てるんだって」
「そうなの、でも7歳ぐらいの子供よ」
「大丈夫だって、幌馬車をチラッと見たけど、商品でいっぱいだったし」
「そうなの、それなら安心だけど」
この時、この親子は知らなかった。この出会いが、自分たちの運命を変えることに。




