第84話 蒸気機関
密かに開催した人魔会談から、一ヶ月後に蒸気機関が、ユニティアの街の工場から発表された。
人間族と魔族は、これを歓迎した。さらに、この技術は全て公開された。
それからの発展は早かった。工場、交通機関などが、その技術で機械化されていった。
俺も、実家の町に行き、工場に蒸気機関式ベルトコンベヤーを導入した。
「パピー、ありがとう。世の中が便利になってゆくよ」
「あら、そう?アーカイブのかなり古い記録にあったものなんだけど」
蒸気機関は、革命的だった。工場の効率は爆上がりし、馬車が自動車に置き換わっていった。
まさしく、『産業革命』そのものだった。
スチームパンク好きな俺には、夢のような光景だった。
俺は、蒸気機関式自動車で王城に行った。
門番は、俺を見るなり待合室に通す。
待合室に着くなり、王様のヲタク部屋に通される。
(おい、おい、格式は守ろうよ)
「マシュー、おまえの言った通りになったな」
「あぁ、怖いくらいだ」
「人間領と魔族領は、すごい勢いで発展してるぞ」
「まさに、イギリスの産業革命状態だな」
「そろそろ、電気か?電気なのか?」
「コイルが発明されれば、すぐだろうな」
「おぉ、アニメが見えてきた!」
「まったく、そこかよ」
「アニメは、文化だ!」
「その前に、映画。いや、写真からだろう」
「なんとか、パピー様から、技術をもらえないか?」
「うーん、頼んでみるが」
「是非とも、お願いする。必要なものがあれば、用意する!」
「分かった、頼んでみるよ」
そう言って、王城を後にした。




