第80話 王様に報告
新大陸への渡航で、王様から報告をせよとの王命で、『炎の牙』のメンバーと俺が呼び出された。
『炎の牙』のメンバーと俺は、王城に赴いた。謁見室に通され、報告することになった。
***
王様が質問する。
「古い文献に散見される、大陸とはどのようなものであったか?」
『炎の牙』リーダーのロックさんが、答える。
「王よ、あれは、誇張された内容で、ございました」
「ほぅ、誇張であったとな?」
「そうです、王よ、文献にあった三週間、海を渡ると大陸に到達するというもので、ありましたが、我らが、きっかり三週間、海を渡って見つけたのは、大陸ではなく、やや大きい島でありました」
「それで、その島に財宝や、ダンジョンは?」
「ございませんでした。我らが、三週間、探索したにもかかわらず、野生の動物のみでございました」
「なるほどのぉ、うかつに古い文献に惑わされるなということか」
「今回に限っては、そうなりましょう」
「ほかに、島で少女を保護したと聞いておるが」
「それは、マシュー殿に聞かれるがよいでしょう。少女が、責任はマシュー殿にあると、申していたので」(ちくしょう、ロックさんめ、俺に丸投げかよ。言わんけど)
「ならば、別室にて、マシューから聞こう」
「『炎の牙』よ、辞してよいぞ」
「「「ははぁ」」」
***
こうして、俺は、王様のヲタク部屋へ通された。
「マシュー、ことのしだいをkwsk」
「王様、とんでもなかった。彼女は宇宙人だ」
「なんと、マジでか」
「マジだ。この星に来て、一万年コールドスリープしてた」
「俺は、その装置をいじって、目覚めさせてしまったんだ」
「彼女の技術力は、前世の技術力をも軽く上回る」
「しかも、彼女の宇宙船は、俺たちの行った島の地下にある」
「な、なんと!現実はラノベより奇なり!」
「これは、魔王とも共有せねば」
「その通りだ、俺がなんとか、懐柔してる間にどうにかすべきだ」
その夜、魔王へ、王城への緊急招集通知の早馬が駆けていくこととなった。




