第79話 帰還後
「おーい、マシュー様の船が戻ってきたぞぅー」
「マジかよ、生きてたんだ」
「何言ってんだ、Aランク冒険者の『炎の牙』だぞ」
「だれか、マシュー様のお屋敷に知らせに行ってくれぇー」
「おっしゃ、おれが、ひとっ走り行ってくるぜ」
***
「ネネ様、ネネ様、マシュー様の船が帰ってきたとの連絡がきました」
「本当!急いで港に馬車を走らせて」
***
ネネが、港に着いた時には、すでに桟橋にもやい綱が括られているところだった。
「マシュー、マシュー」
ネネが叫ぶ。
「おぉーネネ!帰ってきたぞぅー」
「よかった、ほんとに、よかった」
「ん、んんん?隣の変な服の少女は誰?」
板がわたされ、『炎の牙』のメンバーとマシュー、それにあの少女が下りてくる。
「どうでした、ロックさん?」
「外れも外れよ!何にもなかった。それに、ありゃ大陸じゃねぇ、大きな島だ」
「なんでぇ、期待してたのになぁ」
「まあ、そう言うな、行ったおれらが、一番ガッカリだ」
「ちげぇねぇ、お疲れ様でした。はっはっは」
「マシュー、おかえり」
「ネネ、ただいま」
「それはそうと、その変な服の少女は誰?」
「島で拾った」
「あーもう、犬猫みたいに、少女拾ってこないでって言ってるでしょ!」
「まあまあ、話は、屋敷に帰ってからで」
「マシューったら、もう!マシューったら、もう!」
『炎の牙』のメンバーは、ほかの冒険者と飲みに行くらしかった。
俺とネネと少女は、馬車で屋敷に帰った。
屋敷に帰って、
「まずは、風呂に入ってくる」
「パピーも入るだろ」
「入る」
パピーは、メイドさんに連れていかれたんで、俺も風呂へと向かう。
「はぁ~さっぱり。冒険はいいが、風呂に入れないのがなぁ」
パピーも風呂に入れてもらったようで、普通の服に着替えている。
リビングには、ネネが腕を組んで待っていた。
「さあ、話してもらうわよ!」
「あぁ、これこれあれでこれこれで」とネネに説明した。
もちろん、宇宙人とかは、省いた。
「なになに?怪しげなベッドに寝ていた、この子を起こしちゃって、その責任で連れて帰ってきたと」
「おおむね、そう」
「もう、マシューったら!前回は角付きで、今回は触角付き?そういう趣味なの?!」
うーん、反論できない・・・
こうして、屋敷の住人が一人増えたのであった。




