第78話 パピー
「もう、地上に戻ろうぜ。ここは心臓に悪い」
ロックさんがそう提案する。
『炎の牙』のメンバーも頷く。
「パピーは、どうする?俺が、起こしちゃったけど」
「もちろん、ついていくわ。起こした責任とってね」
はぁ~、起こすんじゃなかった。
「なあ、マシュー、その子を連れていくのか?」
ロックさんが聞く。
「起こした責任を取ってくれって言ってます」
「あぁ、そうか、大変だな、マシュー」
あっ!今、丸投げされた?
俺たちは、地上に戻ってきた。
「一旦、野営地に戻るか」
ロックさんが言う。
「ちょっと、待って」
パピーが、スマホみたいなものを出して、操作した。
ゴゴゴゴという音とともに、洞窟が埋まっていく。
「これで、よし」
『炎の牙』のメンバーは、唖然としている。
「大変だな、マシュー」
ロックさんが、俺の肩をたたく。
「パピー、戻れなくなったぞ」
「大丈夫、これがあれば浮かんでくるから」
スマホをかざす。
野営地に戻り、夕飯の準備を始める。
夕飯ができたんで、パピーに聞く。
「この、焼いたイノシシの肉、食べられる?」
パピーが、スマホをかざす。
「ピピッ」
「うん、大丈夫、食べるわ」
それから、三週間、大陸を探索したが、お宝もダンジョンもなく、魔物もおらず、野生の動物だけだった。
「この大陸っていうか、島は外れだったな」
ロックさんが言う。
「もう、帰りたい。水浴びだけじゃ、体が臭くなるわ」
マリアさんが言う。
「そうだな、ここいらが潮時だな」
ロックさんが言って、ほかのメンバーも同意する。
「パピーは、どうする?」
「もちろん、マシューについていくわ」
「ほんと、大変だな、マシュー」
ロックさんに、またもや肩をたたかれる。
こうして、俺たちの冒険は終わりを迎えた。
パピーは、
「この星の裏側に、大きい大陸があるのに」
とか言っていた。
パピーさん、この世界は、地動説もまだ危ういから・・・




