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第74話 誕生日会その3

誕生日会には、屋敷の従業員にも全員参加してもらうことにした。

リリさんに、連絡を取って、王都レストラン第四号店を貸し切りにしてもらえるよう、手配した。

両親には、誕生日まで屋敷に滞在してもらっている。

風呂の大きさには、両親ともビックリしていた。


誕生日の当日、俺たち一同は馬車に分乗してレストランに向かった。


馬車が、レストランに着くと、リリさんが出迎えてくれた。

「マシューさん、15歳の誕生日おめでとう」


「ありがとうございます。無理を言って申し訳ありません」


みんな、ぞろぞろとレストランに入ってゆく。


「ほほぅ、立派なレストランだなぁ」

父さんがそう言う。


「父さん、母さん、料理も絶品なんだよ」


「それは、楽しみねぇ」


みんなが、席に着いて、挨拶しようとした時だった。


「ちょっと、待ったぁ!」


魔王とエリー姫様が、乱入してきた。


「わしらを、のけ者にするなぞ許されんのじゃ」


(また、このパターンか。呼んでないんだけど。言えんけど)


「はい、はい、お席にお着きください」


さて、気を取り直して、挨拶を。


「ちょっと、待ったぁ!」


今度は、王様が乱入してきた。


「我を、のけ者にするなど不届きであるぞ」


(だから、呼んでないって。言えんけど)


両親が、魔王と王様の乱入でオロオロしている。


「大丈夫だよ、父さん、母さん、友達だから」

「はい、はい、王様も席にお着きください」


「マシュー、魔王様はおろか、王様まで、おまえはどういう交友関係を」


「まあ、まあ、父さん落ち着いて」


両親を落ち着かせると、やっと挨拶ができた。

「晴れて、15歳になりました。皆様のおかげです。ありがとうございます」

「乾杯!」

「「「乾杯!」」」


「おぉ、この料理めちゃくちゃ旨い」


「そうね、ビックリだわ」


(そうだろう、そうだろう、リリさんの料理は絶品なんだ)


そこからは、無礼講の宴が始まった。


王様が、両親に声をかける。

「マシュー殿のご両親であるか、いつもマシュー殿には助けられておる」


「お、王様、もったいないお言葉で、息子の誕生日に来ていただけるとは」

父さんが、感動してお礼を申し上げる。


「いや、いや、わしもマシュー殿には世話になっておるんじゃ」

魔王も参戦する。


「魔王様までもが、もったいないお言葉でございます」

父さんは、もう緊張しまくりである。


母さんにいたっては、もう現実逃避してあらぬ方向を見ている。


従業員が騒いでる。

「マシュー様ってすごいんだなぁ、王様と魔王様が誕生日会に顔を出すとは」


「そうよねぇ、私、王様と魔王様とお酒を飲んだって、友達に自慢するわ」


こうして、俺の誕生日会は、王様と魔王の乱入で、ドタバタして終わった。


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