第73話 ラノベのその後と両親来訪
ラノベを発売してから半年後、本屋には、色々なラノベが並ぶようになっていた。
種類も、俺が執筆した生まれ変わりものが多かったが、その他のジャンルもあった。
俺は、全てに目を通している。
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魔王からの便りも来た。
「ラノベとマンガは魔族領でも大人気でござる。やったでござるな、マシュー殿」
王様も、ラノベ人気にホクホク顔である。
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最初にマンガを描かせた作者は、今や押しも押されもせぬ人気作家になっている。また、新人マンガ家も育ってきている。
二次創作、いわゆる薄い本も、裏で取引されているようだ。思惑以上の状況だ。
いつかは、王都で二次創作者のためのマーケットも開きたいものだ。
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そういえば、実家から手紙が来ていた。
『マシュー、そろそろ15歳だな。また、実家に帰ってこい』
と書いてあったが、文化大臣の仕事もあるので、今回は両親に王都に来てもらうことにして、その旨を返事に書いた。
実家の町での大騒ぎは、ごめんだ。
一週間後、両親が来たとの連絡が門番から来たので、迎えに出た。
両親は、屋敷を見て、ポカーンと固まっている。
「父さん、母さん、久しぶり」
声をかけると、両親が我に返った。
「マシュー、ここは、ホントにおまえの屋敷か?」
「そうだよ、俺の家さ」
「侯爵様って、すごいのねぇ」
母さんが言う。
「さあさあ、入って、入って」
俺は、両親をリビングに通す。
セバスチャンが、
「マシュー様のご両親でございますか。お初にお目にかかります。筆頭執事のセバスチャンと申します」と、うやうやしく礼をする。
「これは、ご丁寧に」
両親もおじぎする。
ネネも顔を出した。
「マシューのお父さん、お母さん、お久しぶりです」
「おぉ、ネネ殿。息子がお世話になっております」
また、両親がおじぎをする。
「息子よ、リリ殿はいずこに?」
「リリさんは、レストランが忙しくて、一緒に住んでないんだ」
「なんと、では、おまえとネネ殿でこの広いお屋敷に?」
「そうなんだ、使ってない部屋がかなりあるんだ」
「すごいわねぇ」
「父さん、母さんも一緒に暮らす?」
「めっそうもない、こんなお屋敷、わしらにはもったいない」
「そうよ、実家のお屋敷で十分よ」
やはり、両親は実家を離れたくないらしい。
「そうだ!マシューの誕生日会は、お母さんのレストランでやろうよ!」
「それはいい!ネネ、名案だ!」
このことが、この先大変なことになるとは気づいていなかった。




