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第73話 ラノベのその後と両親来訪

ラノベを発売してから半年後、本屋には、色々なラノベが並ぶようになっていた。

種類も、俺が執筆した生まれ変わりものが多かったが、その他のジャンルもあった。

俺は、全てに目を通している。


***


魔王からの便りも来た。

「ラノベとマンガは魔族領でも大人気でござる。やったでござるな、マシュー殿」


王様も、ラノベ人気にホクホク顔である。


***


最初にマンガを描かせた作者は、今や押しも押されもせぬ人気作家になっている。また、新人マンガ家も育ってきている。


二次創作、いわゆる薄い本も、裏で取引されているようだ。思惑以上の状況だ。

いつかは、王都で二次創作者のためのマーケットも開きたいものだ。


***


そういえば、実家から手紙が来ていた。

『マシュー、そろそろ15歳だな。また、実家に帰ってこい』

と書いてあったが、文化大臣の仕事もあるので、今回は両親に王都に来てもらうことにして、その旨を返事に書いた。

実家の町での大騒ぎは、ごめんだ。


一週間後、両親が来たとの連絡が門番から来たので、迎えに出た。


両親は、屋敷を見て、ポカーンと固まっている。


「父さん、母さん、久しぶり」


声をかけると、両親が我に返った。


「マシュー、ここは、ホントにおまえの屋敷か?」


「そうだよ、俺の家さ」


「侯爵様って、すごいのねぇ」

母さんが言う。


「さあさあ、入って、入って」


俺は、両親をリビングに通す。


セバスチャンが、

「マシュー様のご両親でございますか。お初にお目にかかります。筆頭執事のセバスチャンと申します」と、うやうやしく礼をする。


「これは、ご丁寧に」

両親もおじぎする。


ネネも顔を出した。

「マシューのお父さん、お母さん、お久しぶりです」


「おぉ、ネネ殿。息子がお世話になっております」

また、両親がおじぎをする。


「息子よ、リリ殿はいずこに?」


「リリさんは、レストランが忙しくて、一緒に住んでないんだ」


「なんと、では、おまえとネネ殿でこの広いお屋敷に?」


「そうなんだ、使ってない部屋がかなりあるんだ」


「すごいわねぇ」


「父さん、母さんも一緒に暮らす?」


「めっそうもない、こんなお屋敷、わしらにはもったいない」


「そうよ、実家のお屋敷で十分よ」


やはり、両親は実家を離れたくないらしい。


「そうだ!マシューの誕生日会は、お母さんのレストランでやろうよ!」


「それはいい!ネネ、名案だ!」


このことが、この先大変なことになるとは気づいていなかった。


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