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第72話 ラノベの執筆

人魔会談から一週間後、『友好の再確認』は、人間族・魔族ともに、好意的に受け入れられていた。


酒場では、人間族と魔族が乾杯していた。

「人間族と魔族の友好に!乾杯!」

「「乾杯!」」


***


その頃、俺は、書斎に引きこもり、ラノベを執筆中であった。目の下に隈を作り、ガシガシと書きまくっていた。

「ほとんど、俺の自伝だよ。これは」


男の子向けにバトルを多めにし、その中に、女の子向けの主人公とお姫様のロマンスを入れて、俺は、生前読んだラノベの知識をもとに書き進める。


すでに、一回、王様からダメ出しをくらっていた。


「魔法は、もっと派手に」

「必殺技は、ないのか」

言いたい放題である。


ネネにも読んでもらったが、

「主人公が鈍すぎる」

「恋のライバルは、いないの」

こちらも、言いたい放題だ。


それから、三週間。やっと、王様とネネのOKが出た。


俺は、泥のように眠るのであった。


***


王様は、ラノベを大量に刷らせて、各本屋に平積みさせた。


そのせいか、普通の物語とは異質なせいか、かなりの数が売れて、重版出来となった。


マンガの方は、まだ書き手が決まっていなかった。マンガという概念がないからだ。


***


俺は、色んな画家にイラストを描いてもらい、その中で、マンガっぽいタッチの画家にコマ割り、セリフの入れ方を教えて、マンガも完成させた。


マンガの概念がなかった世界には、衝撃だったようで、飛ぶように売れた。


***


ラノベをもとに台本が作られ、演劇となり、こちらも評判となった。


こうして、ラノベとマンガという新機軸が生まれた。


一番、嬉しかったのは、マンガをもとに読者が新しい作品を書いたことである。いわゆる、二次創作というやつだ。


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