第72話 ラノベの執筆
人魔会談から一週間後、『友好の再確認』は、人間族・魔族ともに、好意的に受け入れられていた。
酒場では、人間族と魔族が乾杯していた。
「人間族と魔族の友好に!乾杯!」
「「乾杯!」」
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その頃、俺は、書斎に引きこもり、ラノベを執筆中であった。目の下に隈を作り、ガシガシと書きまくっていた。
「ほとんど、俺の自伝だよ。これは」
男の子向けにバトルを多めにし、その中に、女の子向けの主人公とお姫様のロマンスを入れて、俺は、生前読んだラノベの知識をもとに書き進める。
すでに、一回、王様からダメ出しをくらっていた。
「魔法は、もっと派手に」
「必殺技は、ないのか」
言いたい放題である。
ネネにも読んでもらったが、
「主人公が鈍すぎる」
「恋のライバルは、いないの」
こちらも、言いたい放題だ。
それから、三週間。やっと、王様とネネのOKが出た。
俺は、泥のように眠るのであった。
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王様は、ラノベを大量に刷らせて、各本屋に平積みさせた。
そのせいか、普通の物語とは異質なせいか、かなりの数が売れて、重版出来となった。
マンガの方は、まだ書き手が決まっていなかった。マンガという概念がないからだ。
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俺は、色んな画家にイラストを描いてもらい、その中で、マンガっぽいタッチの画家にコマ割り、セリフの入れ方を教えて、マンガも完成させた。
マンガの概念がなかった世界には、衝撃だったようで、飛ぶように売れた。
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ラノベをもとに台本が作られ、演劇となり、こちらも評判となった。
こうして、ラノベとマンガという新機軸が生まれた。
一番、嬉しかったのは、マンガをもとに読者が新しい作品を書いたことである。いわゆる、二次創作というやつだ。




