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第62話 新王都の完成と発展

元通りに復興するより作りが単純なので、完成も早かった。


仮設住居に暮らしていた住民も、ボチボチと戻って来た。


そこで、俺は、魔王と大臣に、居住区、商業区、工場区に分けることを提案し、了承を得た。

農業区は、それらの郊外に作った。


初めは、「伝統ある王都が・・・」と嘆く者もいたが、その利便性からそういった声は、なりをひそめた。


こうして、新王都が完成した。


仮設住居の最後の住民が、街に戻ったところで、魔王が新王都の完成の祭りを行うことになった。

王城前の大きな広場に、民たちが集った。


魔王は、その民たちの前で演説を行う。


「我が民たちよ!あの災害から、よくぞここまで復興したのじゃ!」

「わしは、嬉しく思うのじゃ!」


「それに、多大な義援金を寄付してくれた、人間族の王も駆けつけてくれたのじゃ!」


「魔族領の王都が、こんなに立派に復興したことを、心からお祝いする」

「人間族の代表として、賛辞を贈る」


「「王様!」」「「王様!」」「「支援ありがとう!!」」


魔族の民たちも、大喜びだ。


「さて、復興祝いじゃ!皆、飲んで食べて騒ぐのじゃ!」

「「魔王様、万歳」」「「万歳」」「「万歳」」


それから、宴が始まった。


魔王と王様、エリーとネネ、そして俺は、魔王城のテラスで乾杯する。


「王よ、此度の支援にお礼申し上げるのじゃ」


「いやいや、ここで助けねば、何が国の友情か」

王様は言う。


「おぉ、我が友よ!」

魔王と王様が、がっしりと握手する。


「しかし、王都も整然とした街になったな」


「そうじゃ、そこにおるマシュー殿の設計によるものじゃ」


「マシュー侯爵よ、そなたは、商才だけでなく、こんな知識まで持っているとは」


「いやぁ、王都の街が壊滅状態だったので、これならば、いっそのことと思いまして」


「マシュー殿の区画整理もあり、これまで以上に王都は栄えていくのじゃ」


この言葉の通り、魔族領の王都は栄えていく。

後に、マシュー型都市建設法と言われるのは、また別の話である。


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