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第48話 魔王城での会談とユニティアの街の誕生

国王が、魔族領の王都に着いた。


俺は、さっそく国王の側近の大臣に呼ばれ、会談の一員として同席することとなった。


国王の一行が、魔王城に着くと、門の前の両側に並ぶ魔族兵士が、剣を捧げて歓迎の意を示す。


そのまま進み、謁見室に通される。


魔王は、国王を見た途端に、一段高い席から降りて、国王と握手を交わす。


「おぉ、人間族の国王殿よ。よくぞ参られた」


「魔王殿におかれましても、息災なご様子で」

「姫君は、大事ないか?」


「元気過ぎて、手を焼いておる」


「それは、なにより」


国王と魔王は、旧友であるがごとくに親密そうである。喜ばしいことだ。


ここから、互いの贈答品が、両国の大臣の手で交換された。


「それはそうと、マシュー殿から喜ばしい話を聞いたが」

と、魔王が切り出す。


「それについては、マシューから報告があった」

と、国王が言う。


俺は、満を持して説明を行う。


「国境に面した、人間族と魔族の町が、種族の垣根を越えて、いい関係を築いております」

「私は、この2つの町を併合し、人間族と魔族の友好の礎の街を作ることを提案いたします」


「「併合とな?」」

国王と、魔王が同時に問う。


「はい、既にその下地はできており、問題ないかと考えます」


「そうか、どうであろう国王殿?」


「マシューがそう申しておるのであれば、問題ないと思います」

「人間族と魔族の街か。我らの理想ではないか?魔王殿よ」


「確かに。人間族と魔族の友好の礎としては、申し分ないじゃろう」


「して、街の名前はどうするのじゃ?」

魔王が問う。


「『ユニティア』が良いと考えております」

「『結束』と言う意味を込めまして」


「『結束』か。良い名であるな」

国王が言う。


「おぬし、両方の町で色々やっていたようじゃが?」


「はて、いっこうに心当たりはありません」

俺は、うそぶく。


「まあ、良い。国王殿も併合に異論はないかのぅ」


「まったく、異論はございません。魔王殿」


「それでは、決定じゃ!人間族と魔族の友好の礎の街『ユニティア』の誕生じゃ!」


国王も魔王も満足げだ。策を弄したかいがあった。


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