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幕間 演劇
人間族、魔族で、最近大人気の演劇がある。その名も「人魔会談と姫様の災難」。
名前の通り、砦で行われた会談とエリー姫の誘拐事件を演劇にしたものだ。
これが、めちゃくちゃ当たった。人間族の劇場でも、魔族の劇場でも連日、満員御礼だった。
面白いのが、人間族と魔族で、好きな役柄がまったく逆の点であった。
人間族は、愛娘を人間族の貴族に誘拐されながら、それを許し人間族との友好を願う魔王が、絶大な人気を集めた。
対して、魔族は、姫様を誘拐したのが人間族であることを、人間族の王が土下座までして許しを請うた、その誠実さが人気を博した。
余談ではあるが、魔族側から流出したエリー姫の肖像画の可愛らしさも一世を風靡した。
人間族でも魔族でも、共感を呼んだのが、会談での王様と魔王の演説だった。皆の心に大きく響いた。
こうして、人間族と魔族の互いの偏見がなくなっていった。




