第4話 出発
出発の日も近づき、幌馬車に商品(俺の前世の知識で作った物)を載せたりしてたら、父親が冒険者ギルドで護衛をやとうと言い出した。
この世界では、道中で魔物や野党が出没するらしい。そこに7歳の子供を一人で行かせるかね。
***
そして、出発の日、一台の幌馬車と、護衛の冒険者5名。
「俺は、ロック。『炎の牙』のリーダーだ。よろしくな。」
「こちらこそ、よろしくお願いします」
「おう、大船に乗ったつもりで、のんびりしててくれ」
さすが、冒険者。筋骨隆々で頼もしい。
「では、出発します」
町の門をくぐり抜けて、街道に出る。
「うわー、広いなー」
俺は、外の世界の広さに感動していた。
冒険者たちが、クスクスと笑ってる。
道中、スライムなんかは出たが、いたって平和に進んでいた。
そこに突然、ゴブリンが数匹現れた。
「チッ、ゴブリンか。やっかいだな」
「たかだか、数匹のゴブリンじゃないですか」
「坊主、ゴブリンはな、仲間を呼ぶんだよ」
ゴブリンが、「ぎゃぎゃぎゃ」と叫んだ。
そうすると、森から十数匹のゴブリンが現れた。
「まずいな、数が多すぎる」
俺は、用意しておいた、初級武器の『ヒノキの棒』を握りしめた。
「一気に倒すぞ」「おう!」
冒険者がゴブリンの群れに襲い掛かる。
だが、多勢に無勢、一匹が俺に向かって来た。
「坊主、逃げろ!」
冒険者が叫ぶ。
あわててたら、ゴブリンが目の前に来た。
「うわ!来るな!」
思わず、ヒノキの棒でゴブリンの頭を横殴りした。
ゴガン!と言う音とともに、ゴブリンの頭が吹っ飛んだ。
俺、「えっ」
冒険者、「ええ!」
ゴブリン、「ぎゃ!」
場が凍り付いた。
「み、皆さんこれは・・・」
言い訳を思いつかない。
「どう言うことだよ!ヒノキの棒で首が吹っ飛ぶなんて!」
「ぎゃぎゃぎゃぎゃ!」
冒険者とゴブリンに問い詰められる。
ん?ゴブリン?
「ロックさん!ゴブリンの討伐!」
「ん、ああ、忘れてた。おりゃ!おりゃ!」
ゴブリンは、戦意を消失したのか、ほうほうの体で逃げ始めた。
冒険者が帰ってきた。
「坊主、ありゃなんだ?棒っきれで、ゴブリンの頭を吹っ飛ばすなんて、聞いたことがないぜ」
俺は、あわてて、
「僕だって、知りませんよ。夢中だったし。当たり所が良かったんでしょうかね(汗)」
「ふぅ、まあ、そう言うことにしとくか。ゴブリンをそっちに行かせたのは、こっちの責任だしな」
そんなこんなで、旅路を急いだ。




