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第3話 儀式後
父親が困ってた。
「能力が分からないなら、どんな職に就かせるべきか」
そこで、俺は、
「能力が分からなくても、父さんの後を継ぎたい」
(本音:平々凡々と暮らしたい)
と言った。
父親は、
「そうかそうか、継いでくれるか!」
と、たいそう喜んでくれた。
母親も、目を潤ませながら、うなずいている。
それからは、俺の無双状態だった。
総合商事勤務のスキルを活かして、バリバリ働いた。5歳なのに。
2年もすると、ウチの店も大きくなって、支店もかまえるようになった。
***
父親は、
「水晶が壊れたのは、商業の才能が大きすぎたせいだな」
と、大喜びしている。
この世界の商業なんて、前世の商業に比べ単純すぎるだけなのだが。
そうこうしてるうちに、もうこんな小さな町では店が追いつかなくなり、大きな街に店を移転することになった。
それで、父親に移転先の街の視察をたのまれた。
「別の大きな街かぁ」
生まれた町しか知らない俺は、ウキウキしてた。




