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第2話 5歳になった

ようやく、自分の足で歩き回れるようになった。

魔力は赤ん坊の時以来、使ってない。危ないからだ。


***


どうやら、ウチは商業をなりわいにして、普通の家庭より少しは裕福らしい。

商家のぼんぼん。いい身分である。神様、感謝。


***


この世界では、5歳になると教会で能力を判定し、能力に見合った職業を目指すのが通例らしい。

今日が、俺の能力測定の日(儀式)らしい。

仕立てのいい服を着せられ、教会に両親に連れられて行った。


教会では、今年5歳になった子供らがそれなりにいた。

小さな町なので、子供の数はそう多くはなかった。


列に並び、判定を待つこと数十分。


「やった!お父さんと同じ能力だ!」

判定を受けた子供と両親が喜んでいる。

「これで、俺の仕事を継げるな!」と父親も喜んでいる。


「うん、うん、良かったね」と5歳らしからぬ感想で見つめた。


さて、次は俺の番だ。水晶の前に立つ。

「神よ、この子の能力を表示したまえ」と牧師が祈る。


その途端に水晶が、粉々に砕け散った。


「な、何事ぞ!」

神父が驚く。


あたふたしたが、新しい水晶を用意した。

また、砕け散る。


「この子は、おかしい!判定不可じゃ!」

神父は、そう言い俺は判定して貰えなかった。


『それじゃ、おぬしには、生き延びるための防御力と、魔物や敵を倒す力と魔法をやろう』

神様のお告げがよみがえる。

ちょっと神様、どんだけの能力を与えてくれたん!


両親もドン引きである。

かろうじて、父親が、

「おまえには、無限の可能性があるんだろう」

と、言ってくれた。


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