第2話 5歳になった
ようやく、自分の足で歩き回れるようになった。
魔力は赤ん坊の時以来、使ってない。危ないからだ。
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どうやら、ウチは商業をなりわいにして、普通の家庭より少しは裕福らしい。
商家のぼんぼん。いい身分である。神様、感謝。
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この世界では、5歳になると教会で能力を判定し、能力に見合った職業を目指すのが通例らしい。
今日が、俺の能力測定の日(儀式)らしい。
仕立てのいい服を着せられ、教会に両親に連れられて行った。
教会では、今年5歳になった子供らがそれなりにいた。
小さな町なので、子供の数はそう多くはなかった。
列に並び、判定を待つこと数十分。
「やった!お父さんと同じ能力だ!」
判定を受けた子供と両親が喜んでいる。
「これで、俺の仕事を継げるな!」と父親も喜んでいる。
「うん、うん、良かったね」と5歳らしからぬ感想で見つめた。
さて、次は俺の番だ。水晶の前に立つ。
「神よ、この子の能力を表示したまえ」と牧師が祈る。
その途端に水晶が、粉々に砕け散った。
「な、何事ぞ!」
神父が驚く。
あたふたしたが、新しい水晶を用意した。
また、砕け散る。
「この子は、おかしい!判定不可じゃ!」
神父は、そう言い俺は判定して貰えなかった。
『それじゃ、おぬしには、生き延びるための防御力と、魔物や敵を倒す力と魔法をやろう』
神様のお告げがよみがえる。
ちょっと神様、どんだけの能力を与えてくれたん!
両親もドン引きである。
かろうじて、父親が、
「おまえには、無限の可能性があるんだろう」
と、言ってくれた。




