2/74
第1話 転生
うむむ、体がよう動かん。
「おぎゃー、おぎゃー」
これは、俺の声か?
どうやら、転生は赤ちゃんかららしい。
見知らぬ女性が、俺を抱える。
「おぉ、よし、よし。マシュー」
やはり、俺は赤ちゃんらしい。俺の名前は「マシュー」か。
泣き止んで、周囲を見回す。
一般的な家庭らしい。貧乏な家庭でないのが、唯一のなぐさめだ。
神様に感謝だ。
しばらくは、赤ちゃんに甘んじようと思った。
見知らぬ女性、母親?が部屋から出て行った。
しかし、自分の防御力、力はいかほどか?
ちょっと、試すか。
俺は、魔力を少し、天井に向かって放った。
「バキ、グシャ!」
天井に穴が開いた・・・
赤子がやっていいことではない。
しばらく、放心していたが、我にかえった。
「おい、おい、神様!どう言うこと!」
よくよく考えた。
確かに、「魔物や敵に対抗できる力は欲しい」と願った。
しかし、これはやりすぎでは?神様。
母親とおぼしき人が、部屋に入って来た。
「天井に穴があいてるわ。直して貰わないと」
母親は、のんきだった。




