↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

PR
40/49

第37話 魔族領への進攻 前編

王城で、マディソンがいら立っていた。


「冒険者ギルドと言い、商業ギルドと言い、みんな国賊だ!国賊!」


「マディソン様、兵力が整いました」


「そ、そうか。人数は?」


「2万でございます」


兵力さえ整えば、進攻ができる!


「若干、問題が」


「なんだ」


「兵站が少のうございます。商業ギルドが王都への供給を停止してまして」


「商業ギルドか、いまいましい国賊め!」


「物資は、進攻した魔族領から、略奪すればいい」


「一週間後に、魔族領に進攻するぞ!」


「はっ!了解いたしました!」


***


それより、少し前の話。


俺は、冒険者ギルドから帰って、考え込んでいた。


このことを、親友の魔王に知らせるすべは無いかと。


「何を、考え込んでるの」

ネネが尋ねた。


「どうにかして、親友の魔王に、進攻のことを伝えられないかと」


「うーん、魔王城に行かなきゃ無理ねぇ」


「でも、魔族領に人間が入るなんて無理だ」


「でも、エリーちゃんは入ってこられたよね?」

「そうだ、付け角よ!付け角を付ければ、人間とは気が付かれない」


「そうか、その手があったか!」


さっそく、付け角を作って、付けてみる。


「どうだ?」


「魔族っぽい!大丈夫そう。バレないよ」


「よし、さっそく行ってくる」


「魔王城が、どこにあるか知ってるの?」


「それは、大丈夫!魔王が遊びに来いって、地図を貰ってある」


「ほんとに、仲がいいのね」


「同好の間柄だからな!」


俺は家を飛び出して、魔王城に向かう。

神様の過剰な加護のおかげで、寝ずに走り続けることができた。


魔王城に着き、門番に、

「魔王様に謁見しに来たマシューです」


「魔王様に謁見?ダメだ!ダメだ!」


「では、せめて言付けを、『マシューが来ました』と言っていただけたら」

と、門番に宝石を握らせる。


「ま、まあ、言付けぐらいなら良いだろう」


それから、待つこと30分。ドドドドって言う足音と共に魔王が現れた。


「マシュー殿、遊びに来てくれたのか」

「歓迎するぞ」


遅れて、トテトテとエリーも出て来た。


「うわーい、マシューじゃ」


門番があっけに取られている所で、城へと招かれる。


「マシュー殿、どうした。アニメ談義でもしにきたのか」


「そうじゃないんだ、言いにくい事だけど、人間が魔族領への進攻を企んでる」


「なんじゃと、人間が?」


「誤解しないで欲しい、全ての人間じゃなく、王都の人間たちだけだ」


「そうか、おぬしとわしは、親友だからのぉ」


それから、地図を持って来て貰う。


「王都から進攻するんだから、攻め込むのはここだろう」


「そうか、すぐに兵隊を配置する。大臣を呼べ!」


大臣が来て、俺は同じ説明をする。


大臣は、

「至急、兵を配置します」

と、駆け出していく。


「よくぞ、知らせてくれた。礼を言う」


「よせやい、俺たち親友だろ。俺も王都以外の人間も戦争なんて、望んでない」


これで、何も知らない魔族の人々は救われる。俺はそう思った。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。