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第36話 魔族領への進攻準備

王都では、魔族領への進攻の準備が、マディソンのもと、着々と進んでいた。

王都中の鍛冶屋は、武器・防具の生産でフル回転している。

王都周辺の街からは、傭兵がぞくぞくと王都に向かっている。


マディソンが言う、

「ふははは、これで、俺の地位も盤石だ。多くの貴族も俺を後押ししてくれてる」


そんな、王都の様子は、うわさとなって、各街にも伝わって行った。


ローゼンバッハの街も例外ではなかった。


冒険者ギルド、商業ギルドに果ては酒場まで、このうわさで持ち切りだった。


ネネが聞いた、

「ねぇ、マシュー。戦争が始まるってホント?」


「あぁ、ほぼ確実だろうな」


「エリーちゃんの所と、戦うなんてイヤだよ」


「俺も、イヤだよ、でももう止められない所まで来ている」


俺は、ため息をついた。


そこに、冒険者ギルド長からの通達が来て、冒険者たちがギルドに集められた。


ギルド長が現れて言った。


「みんなも、うわさは耳にしてるだろう。多分確実に魔族と戦争が始まる」

「それで、冒険者ギルドは、戦争に加担しない!」


ギルド内がざわついた。


「俺たちは、冒険者だ!戦争屋じゃない!」

「これは、全冒険者ギルドの総意だ!」


「そうだ!そうだ!俺たちは戦争屋じゃない」

「いいぞ!ギルド長!」


全員が、ギルド長に同意する。


俺は、冒険者ギルドに加入してて、良かったと思った。


でも、冒険者ギルドは、大きな組織だ。その組織が、戦争に加担しないなんて、王様はどう出るか分からない。


既に、王都の冒険者ギルドのギルド長は、王城に呼ばれていた。


マディソンが詰問する。

「国家の一大事に、動かないなんて、何を考えているんだ?!」


「その、一大事を作ったのは、あなた方でしょう」


「民の総意だ!貴族も賛成している」


「あくまでも、王都の民意と貴族でしょう!他の街は、戦争を望んでない!」


「うるさい!おまえは、国家反逆罪だ!おい、牢屋にぶち込んでおけ!」


「どうなっても、知らんぞ!」兵隊に連れられながら、ギルド長が叫ぶ。


その頃、ローゼンバッハの街で商業ギルドも集会を行っていた。


ギルド長が話す。

「これから、王都への納品は、停止します!」

「これは、全商業ギルドの総意よ!」


「そうなると、街の売り上げが下がります!」

本部長のマークが言う。


「下がるから何よ!商業ギルドは、戦争の片棒を担ぎません!」


拍手が、ギルド内に響きわたる。


こうして、王都は、孤立していった。


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