第32話 スタンピード予兆
実家からようやく帰って来た。実家の町では、神様扱いされて居心地が悪かった。
相変わらず、町長は銅像を作ると言っていたが、辞退した。
***
冒険者二人が、街の近くのダンジョンに向かっていた。
「ダンジョンの宝箱で、大儲けだぜ」
「おまえ、この前もそんな事言ってて、しょぼい物だけだったじゃねぇか」
「おい、おかしくないか?」
「なにがよ?」
「ダンジョンから、魔物が出てきている」
「数匹じゃねぇか」
「問題ない、倒してダンジョンに入ろうぜ」
「そうだな、そうするか」
冒険者は、魔物を倒して、ダンジョンに入った。
「おりゃ、おらぁ!」
「おらぁ!」
「やっぱり、おかしいぜ。第一層で、この数の魔物は異常だ!」
「そうだな、おりゃ!、宝箱どころじゃないぜ!」
「ダンジョンを出て、ギルドに報告しようぜ」
「おりゃ!、そうだな!これは異常だ!」
冒険者達は、逃げ出した。
***
翌日、冒険者ギルドから、全ての冒険者に集合命令が下った。
「皆、集まったな。」
「なんなんだよ、ギルド長?」
冒険者の一人が質問した。
「この街の近隣のダンジョンで、スタンピードの兆候があった」
冒険者達がざわめく。
「本当か、ギルド長?」
「本当だ、ある冒険者から、報告があった」
「ダンジョンから、魔物が出て来ていて、第一層でありえないほどの魔物が居たとのことだ」
「それは、スタンピードの兆候では?」
「そう見るのが、妥当だろう」
冒険者達が更にざわめく。
スタンピード、それは、ダンジョンの魔物が大量発生して、ダンジョンから溢れる状態のことだ。
「どうする?ギルド長?」
「冒険者みんなで、ダンジョンの魔物を倒す」
ギルド長と、冒険者は知らなかった。もう、スタンピードが始まっていることに。




