↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

PR
32/44

第30話 ダンジョンその後

ようやく、地上に戻って来た。長かったような短かったような。

でも、気付いたことがある。


「ロックさん、このダンジョン探索は、俺を教育するためだったんですよね?」


「半分正解で、半分不正解かな」


「どう言う意味です?」


「単純に新規ダンジョンに興味があったのと、マシューの能力を見たかったって所かな」


「それで、どうでした俺の能力は?」


「はっきり言って規格外だね」

「でも、マシューがそれを盲信しすぎてるきらいがある」

「確かに能力は規格外だけど、その上限は、神のみぞ知るってやつだ」

「君は固い、でもその固さを超える力が来たら、君は負ける。固さにすがっちゃいけないんだよ、避けないと、その努力を君はしていない。攻撃力も一緒さ、上限は、神のみぞ知る」


衝撃が走った。その通りなのだ。俺は、「俺は固くて強いから」で全てを終わらせていた。


「ロックさん、本当にありがとうございました。目が覚めました!」


「まあ、まあ、冒険者の先輩だからね。指導もするさ」


「君も精進して、Aランクになりなさい。そしたら、俺らのメンバーと前人未踏のダンジョンに一緒に行こう」


「はい!是非!」


「じゃあ、またね」

ロックさん達は、帰って行った。


***


俺も家に帰った。


「ただいまー」


「おかえり?あれ?何か感じが違う?」


「色々あってね」


「そうなんだ、ふーん、よかったね」

ネネは鋭い。


「そうだ、マシューの実家から手紙が来てたよ」


「あぁ、後から読むよ」

「風呂に入ってくる。もうドロドロだよ」


「風呂から上がったら、晩ごはんにするね」


風呂に入って、ロックさんの言葉を思い返す。さすがは、Aランク冒険者の金言。しみるなぁ。あんな大人に俺もなりたい。


晩ごはんを美味しく頂き、自室に帰って実家からの手紙を読む。

なになに、

「マシューの11歳の誕生日会を実家で行うから、絶対帰ってくるように。ネネちゃんと、リリさんも連れて来るように!」


なんだぁ、誕生日会を実家で?面倒くさいなぁ、でも絶対と書いてあるし行くか。ネネとリリさんも誘って。

***


後日、冒険者ギルドに顔を出すと、速攻で応接室に通された。

しばらくして、ギルド長が来る。


「おまえ、ロックさん達とダンジョン攻略に行ったらしいな」


「はあ、まあ」


「はあ、まあ、でない!うらやましい!」


「へっ!」


「おまえ、知らないのか、ロックさん率いる『炎の牙』の伝説を!」


「Aランク冒険者の集まりで、あちこちのダンジョンを攻略し、もはや、伝説的なチームだぞ!」


「えぇ!マジで!」


「マジじゃ!本気と書かなくても、マジじゃ、くぅー俺も一緒したかった!」


「そんな、凄いチームだったんだ」


「それでどうだった?」


「色々、学ばせていただきました」

「話はそれだけですか?」


「いいや、商業ギルドから通達があってな。9月3日から9月7日は、おまえに依頼を振らないようにとのことだった」

「何かあるのか?」


思いっきりあるけど、

「さあ、なんででしょうね」

と誤魔化す。


こうして、俺の誕生日会の外堀は埋められて行くのであった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。