第16話 幽霊が出た!
開店から、一週間。店をネネと二人で回していた。
事件が起こった!
***
満員御礼の店にゴスロリ少女幽霊のジュディが現れた。
「きゃー!幽霊よ!」
「やっぱり、ここは、幽霊店舗だったんだわ!」
店中、パニックである。
「私は、この店のマスコットキャラクターよ!」とジュディが叫ぶ。
客の視線が一斉に俺の方に向く。
「そ、そうです!わが店のマスコットキャラクターのジュディです!」
「なんだ、そうなの」
「いきなりだから、ビックリしたわ」
「ほんと、ほんと」
お客様達は、こっちがビックリするほど単純だった。
「そこのあなた、その手に持ってる商品は便利よ。こするだけで、キャベツの千切りができるわ」
「あら、そうなの買おうかしら」
「あと、そこの人、その商品は、上の取っ手を引くだけで、玉ねぎのみじん切りができるわ」
「泣かずに、玉ねぎのみじん切りが」
「そうよ、便利でしょう」
ジュディは、商品のアピールを始めた。
「ジュディちゃん、この商品の使い方は?」
「その商品は、ああしてこう、便利よ」
一瞬にして、ジュディは店になじんだ。ジュディ、恐ろしい子。
そして、店は、三人目の従業員を手にいれた。
閉店後、ジュディに聞いた。
「商品の知識はどこで?」
「あんたが、繰り返し客に説明してたから、覚えちゃったわ」
「ジュディ、今日は助かったよ」
「ふん!私は、この店のマスコットキャラクターなんでしょ」
ゴスロリ少女幽霊は、やはりツンデレだった。




