第14話 開店
改装工事が終わり、開店準備の真っ最中だ。
幌馬車から商品を持ち出して、展示してゆく。後で、実家から追加の商品が届く手はずになっている。
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「はぁー、きれいになったわねぇ」とジュディが言う。
「ゲンさんたちが、がんばってくれたからね」
「はぁ、あの夜は騒がしかったわぁ、先に帰ったよね、あんた」
「はは、悪い、悪い、収拾つかなくてさ」
「まったくもう!ああ言うのは、あれ限りにしてよね!」
「ゴメンって、もうしないよ」
「それで、あんたは、いつから三階に住むの?」
「開店してからだから、明日からかな」
「そう、どうでもいいけど」
ゴスロリ少女幽霊は、ツンデレ気味らしい。
***
だいたい、開店準備も終わり、猫屋に戻った。
「おかえり、マシュー」ネネが出迎えてくれた。
「ただいま、ネネ。お腹ペコペコだよ」
「もうすぐ夕飯だよ。先にお風呂行ってきなよ」
「そうするよ、ありがとう」
風呂に入りながら、考える。明日、お客さん来てくれるかなぁ。街で有名な幽霊店舗だし。不安だ。
「いや、なんとかなるさ!」気合を入れた。
その日は、美味しい夕飯を食べて、ゆっくり眠った。
さて、今日は開店日だ!頑張っていこう!
***
猫屋から、店に向かうと、店の前に行列ができていた。筋骨隆々な人たち、冒険者か?
裏口から入って、10時ぴったりに店を開ける。
そうしたら、行列の人々がなだれ込んで来た。
「簡易ベッドはあるか?」
「こっちもだ。売ってくれ」
「簡易ベッドは、こちらでございます。」
「うおおお、俺のだ!」
「待て、俺のだ!」
「お客様、落ち着いて下さい。数は十分ありますので!」
コット、いや、組み立て式の簡易ベッドが飛ぶように売れて行く。訳が分からない。
ようやく、客がはけたころに、ロックさんが現れた。
「あーあ、すごいな、簡易ベッド」
「ろ、ロックさん、どうしてここに?」
「おたくの商品の荷馬車の護衛でな」
「しかし、ちょっと宣伝しすぎたかな、こうも皆欲しがるとは」
「ロックさんの宣伝?」
「あぁ、貰った簡易ベッドがいいもんで、周りの冒険者に自慢しまくったんだ」
「あぁ、それで」
納得した、ロックさん達にあげた簡易ベッドを、ロックさん達が自慢して見せびらかしたんで、冒険者の方々が欲しくなったと。
「ロックさん!ありがとうございます!」
「いやいや、あのベッドがいい品だからだよ」
冒険者の行列につられて、一般のお客様もちらほら店に入って来てる。
「ねぇ、これどう使うのかしら?」
「お客様これはですね、こうしてこう使います」
「へぇー、便利ねえ。これいただくわ」
「ありがとうございます」
「坊主、これは何に使うんだ?」
「こちらは、簡単に人参とかの皮をむく器具で」
「へぇ、かみさんに買ってやろう」
「ありがとうございます」
いつの間にか、店は満杯で、ロックさんはいつの間にか消えていた。




