第13話 改装工事と幽霊
改装工事が始まった。一階と二階は、何もないスペース、三階は前の住人が住んでたらしく、居住スペースとなっていた。
なんで、一階は店舗、二階はとりあえず倉庫、三階は俺が住むことにした。
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「うるさいわねぇ」ゴスロリ少女幽霊のジュディがつぶやく。
「まあ、まあ、少しの間だから」
親方のゲンさんを含め、ドワーフの職人は、幽霊を信じていないので、ジュディを無視して作業している。
「店が出来ても、私は姿を現してもいいのよね」
「いいよ、幽霊が出る店として有名になるし」
「はぁ、あんたの思考、ぶっとんでるわね」
「そうか、店のマスコットキャラクターとしていいと思うんだけど」
「あんたが、いいなら、それでいいわ、私は自由にさせてもらうわ」
***
それから、一か月、店舗も俺の居住スペースも改装が終わった。
それで、改装祝いと言うことで、二階の倉庫でパーティを行うこととなった。
メンバーは、ゲンさんとその一派、商業ギルドからは、マリー、本部長のマーク、ギルド長のアマンダ。
料理は猫屋から注文した。ドワーフは酒好きと言うので、酒は樽で多めに。
「皆さんの努力により、店舗が完成しました、ありがとうございました。乾杯!」
俺の掛け声と共に酒宴がはじまった。
アマンダが、「店舗、見せてもらったわ。斬新な店舗ね」
「お客様を主役に置いて、設計しました」
「大変だったぜぇ、全て、新しい設計でよ」とゲンさんが言う。
「ところで、あそこで、ふよふよ浮かんでる嬢ちゃんはなんだ」
皆が、固まる。
「あれは、この店のマスコットキャラクターのジュディです。幽霊ですね」
皆が、ポカーンとする。
「幽霊がマスコットキャラクター?斬新ね」顔を引きつらせながら、アマンダが言う。
「幽霊だぁ、信じねぇぜ俺は、妖精かなんかだろ」
ゲンさんの基準が分からない。幽霊はダメで、妖精はいいんだ。
「皆さん、どんどん飲んで食べてください」
「旨めぇなこのメシ」
「そうだな、めちゃくちゃ旨めぇ」
そうだろ、そうだろ。ネネのお母さんの料理は絶品なんだ。
「ほんとに、このお料理はおいしいわね。どこかのレストランの仕出し?」
「いいや、小さな宿屋のおかみさんにお願いしました」
「えっ!そうなの。てっきり有名レストランの仕出しかと」
***
アマンダは、姿勢を正し尋ねた。
「それで、肝心な商品は、何を売るつもり?」アマンダが質問した。
「そうですね、僕が考えて、商標登録をした商品を中心に、雑貨を売ろうかと」
「まだまだ、商品のアイデアがあるので、また商標登録をさせてもらいます」
「そうね、そうして貰うとうちも助かるわ」
商標登録は、登録料とは別に、登録した商品が売れると数パーセントが、商業ギルドに入る仕組みになっている。数パーセントとは言え、数が出ればその分、商業ギルドが儲かる寸法だ。
宴もたけなわ、ドワーフ達は踊り出している。商業ギルドの面々は既に帰った。
「どうしたもんかなぁ」
「ほっといても、いいんじゃない」とネネが言う。
「ドワーフだもの」
「そうだな、俺たちも帰るか」
翌朝、二階に行くとドワーフ連中がみんな酔いつぶれていた。




