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こねこの異世界冒険記  作者: ポンデリング
第1章「こねこ、異世界で居場所を見つける」

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第3話「はじめての冒険者登録」

ギルドの扉を開けたルゥ。

カラン、カラン――。


小さなベルの音が響いた。

中に入ると、たくさんの冒険者猫たちがいる。

依頼を受けている猫。

仲間と話している猫。

装備を整えている猫。

ギルドの中は、たくさんの猫たちで賑わっていた。

「わぁ……ここが冒険者ギルドにゃ!」

ルゥは少し緊張しながら、受付へ向かった。

ルゥは、小さな足で、

てくてく。てくてく。


受付の前まで来ると、一匹の猫が声をかけてくれた。

「こんにちは。冒険者登録ですか?」

「えっと……はいにゃ!」

少し緊張しながら、ルゥは答えた。

ルゥは、これまでのことを話した。

知らない世界に迷い込んでしまったこと。

元の世界へ帰りたいこと。

ミーナは、少し驚いた顔をした。

けれど、すぐに優しく教えてくれた。

「それなら、冒険者になって、この世界を知っていくのもいいかもしれませんね」

「冒険者になれば、いろんな場所へ行けるにゃ?」

「ええ。依頼をこなしながら、いろんな場所へ行けますよ」

その言葉を聞いた瞬間――

ルゥの目が、キラッと輝いた。


いろんな場所へ行ける。

それなら、この世界のことを知ることができるかもしれない。

そして――元の世界へ帰る方法も。

「じゃあ……」

ルゥは顔を上げた。

「冒険者になるにゃ!」


小さな体だけれど、その言葉にはしっかりとした決意があった。

必要な手続きを済ませると、ミーナが一枚のカードを差し出した。

「これが、あなたの冒険者証です」

「……!」

ルゥは両前足で、そっとカードを受け取った。

カードに書かれていたのは――

冒険者ランク:F


「Fランク……?」

「新人冒険者は、みんなFランクからですよ」

「新人……!」

ルゥはカードをじっと見つめた。

Fランク。

それが、ルゥの冒険者としての最初のランクだった。

まだ何も知らない。

まだ何もできない。

それでも――

今日、ルゥは冒険者になった。


「これで、ルゥも冒険者にゃ!」

ルゥは嬉しそうに、小さな胸を張った。

すると、ミーナが掲示板を指差した。

「まずは簡単な依頼から挑戦してみてくださいね」

ルゥは掲示板の前へ歩いていく。

そこには、たくさんの依頼が並んでいた。

薬草採取。

荷物運び。

お手伝い。

どれも、新人でも受けられる依頼ばかり。

ルゥは掲示板を見上げた。

初めての依頼。

初めての冒険。

どれを選べばいいのか、まだ分からない。

ルゥは、じっと依頼を見比べて――

「どれにするにゃ……?」

小さなこねこの前には、いくつもの依頼が並んでいる。

その中から、ルゥが最初に選ぶのは――

まだ、決まっていない。

第3話・おわり

次回予告

ついに冒険者になったルゥ。

初めて受けるクエストは、いったいどんな依頼にゃ?

次回、第4話「はじめてのクエスト」

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