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こねこの異世界冒険記  作者: ポンデリング
第1章「こねこ、異世界で居場所を見つける」

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第2話「知らない街」

森を抜けた、その先。

ルゥの目の前に――大きな街が広がっていた。

「わぁ……! 大きな街にゃ!」

思わず声が出る。

高い門。

大きな建物。

そして、遠くまで続く街並み。

ルゥは目を輝かせながら、街を見つめた。

――ここが、この世界の街なんだ。


少し緊張しながら、ルゥは門をくぐった。

そこには、たくさんの猫たちがいた。

いろんな猫たちが行き交っている。

通りには、見たことのないお店。

色とりどりの商品。

そして――

どこからか、いい匂いが漂ってくる。

「……いい匂いにゃ」

お店から流れてくるのは、ルゥが知らない料理の匂いだった。

思わず足を止めて、お店を眺める。

見たことのない道具。

見たことのない商品。

知らないものばかりだ。

ルゥはキョロキョロしながら、ゆっくりと街の中を歩いていった。

「ここ……本当に知らない場所にゃ」

街は賑やかだった。

たくさんの猫たちがいる。

でも――

ルゥの知っている場所ではない。

元の世界に帰りたい。

その気持ちは変わらなかった。

けれど、どうすれば帰れるのかは分からない。

「誰かに聞いてみたいにゃ……」

ルゥがそう呟いた、そのときだった。

――通りの先に、大きな建物が見えた。


ルゥは、そちらへ目を向ける。

入口には、立派な看板が掲げられていた。

そこに書かれていたのは――

『冒険者ギルド』


「冒険者……?」

ルゥは、看板を見上げた。

聞き慣れない言葉。

いったい、ここは何をする場所なんだろう。

そう思っていると、ギルドの扉が開いた。

中から出てきたのは、冒険者らしい猫たちだった。

剣を持った猫。

杖を持った猫。

大きな荷物を背負った猫。

みんな、それぞれ違った姿をしている。

ルゥは、その様子をじっと見つめた。

そして――

「ここなら、この世界のことを知ってる猫がいるかもしれないにゃ!」

少しだけ、勇気が湧いてきた。

ルゥは大きな扉の前まで歩いていく。

目の前にすると、やっぱり少しドキドキする。

それでも、帰る方法を知るために。

ルゥは、そっと前足を伸ばした。

そして――

扉に前足をかける。

カラン、カラン――。


小さなベルの音が、ギルドの中に響いた。

「こんにちは……にゃ」

ルゥは、そっとギルドの中へ足を踏み入れた。

知らない街。

知らない世界。

分からないことばかり。

それでも――

ルゥは、少しずつ前へ進んでいる。

森から街へ。

そして今、冒険者ギルドへ。

ここから、何かが始まる気がした。


ルゥは、まだ知らない。

この小さな一歩が――

冒険者としての最初の一歩になることを。

第2話・おわり




次回予告

たくさんの猫たちが暮らす街、エルニア。

ルゥが次に見つけた場所は――?

次回、第3話「はじめての冒険者登録」

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