第二十五話 試験勉強その二
台所から戻ってきた千景は美羽姉によって準備されていた朝御飯を持っていた。しかし、それは朝御飯とは言えないものであった。
「可笑しいでしょ? 何であたしだけカップ麺なの!?」
「ん? 可笑しくないはずよ。だって私がご飯作るのはカズ君の分だけだし、それに居候のあなたに作ってあげる義理はない」
そのまま美羽姉はご飯を食べ進める。その様子を見ていたが、女の子が朝からそんなものを食べるのは健康上良くないと思った。
「よし! それじゃ、僕が千景の分作るから座って待ってて」
「え! 本当!? 和馬があたしの分を作ってくれるの?」
千景の手からカップ麺が落ちた。その落ちた音を皮切りに皆が急に騒ぎ始めた。
「ちょ! カズ君! 何でチカちゃんの分をカズ君が作ることになるの!? それなら私が作るから!」
「美羽様が作る必要は無いですよ。それより早く勉強会の準備でもしましょう……二人っきりで」
「いえ、そんな準備は後にして、カズ君の事が優先です!」
人が増えると、やっぱり騒がしくなるんだな。まあ美羽姉の事は岡野先輩に任せてさっさと千景の分を作ってしまおう。僕は台所に立って調理を始めた。
*****
時刻は八時くらいとなり、そろそろ他のメンバーも来ることとなっている。最初に来たのは岡野先輩として、その次に訪ねてきたのは天峰さん。ちゃんとお茶請けを持ってきてくれるなんて気が利きすぎ。
その後は信三、原野先生と来て何とか始められそうだ。皆をリビングに通して勉強会を始める。先生は教える立場だから座らなくていいとのことなので分からない事があったら呼ぶということになって現在リビングのソファーに座っている。
「んーと、あの信三以外の女性陣の皆さん。何で同じ方向で勉強していらっしゃるのですか? 机が狭く感じちゃうんだけど……」
勉強は出来てとてもいい。だが、何でか皆が僕の横に座って勉強しているのだ。右隣には美羽姉、岡野先輩。左隣には千景、天峰さんとなっている。
「だってカズ君の勉強見てあげるのはお姉ちゃんである私しかいないでしょ?」
「それはそうだけど……岡野先輩。どうしてそんなに睨んでくるんですか?」
「……岩永和馬がいつでも殺れるように見てるだけだが?」
「怖いですよ!!! ……そんで千景は何で僕の横にいるの?」
「だって、勉強苦手ですから教えてもらおうと思って……」
「じゃあ、何で料理勝負したのやら」
「それは! ……和馬と一緒に……」
千景が何か言っているが、下を向いてゴニョゴニョ喋っている為か上手く聞き取れない。
「ん? 何? 聞こえないよ?」
「何でもない! 早く勉強しよ」
千景がそういうので僕は皆の座っている位置をもう無視して勉強に取り組むことにした。
カップ麺。私もよく食べますが、朝御飯として置いてあったら、悲しくなりますよね。
さあ、試験勉強がようやく始まりました。私も試験勉強は苦手です。でも、やらなきゃいけないんですよね(笑)。次回も無事に投稿で出来るでしょうか? 本当に最近は悩んでばかりです。
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