料理は奥深い
ハルフォンソの街からこんにちは。ティファレトです。
今日は私が夕食の当番なので、早めにお仕事から教会へと戻ります。
普段、夕食はアーノルドが作ってくれているのですが、流石に毎回任せるのは保護者として良くないと思うので、こうして時々は私が作ります。
ちなみに、朝はほとんど私が作ります。
「シスター、おかえり〜」
「はい。ただいま戻りました」
まずは水ブドウの皮を剥き、皿に乗せて、完成です。
「シスターって本当、水ブドウばかりだよね。飽きないの?」
「飽きません」
先ほどのは私の夕食。次にアーノルドの分を作ります。
火を起こしておき、お肉を包丁で細かく筋を入れるように切り、塩を振って焼きます。
焼いているお肉へ一口大に切った香草類と水を投入し、蓋をしてしばらく煮ます。
更にヒマワリ粉を水で溶いて練り、形を整えたらお肉と一緒の場所に投入、更に煮ます。
そうして香草の匂いが漂ってくると蓋を開け完成。
アメリアに教えてもらった、お肉とヒマワリ団子と香草のスープです。
「アーノルド、どうぞ」
「ありがとう、シスター。いただきます!」
「神よ、今日の糧に感謝します。いただきます」
「うん、美味しい!」
「アメリアと比べてどうですか?」
「流石に全然勝てないよ」
「そうですか」
使っているものは同じ筈なのですが......。
そういえばアメリアは料理は塩加減と毎回の如く言っていましたね、その違いでしょうか?
「アメリアのは塩加減抜群だったもんね。シスターのはちょっとしょっぱい」
「次はもう少し塩を減らしましょう」
「あとね、ヒマワリ粉の団子ももっとモチモチしてた」
「どうすれば......」
水加減でしょうか?それとも練り方?
「今度、アメリアに教えてもらったらどう?あ、行くなら僕も連れてってね!久しぶりに会いたいし」
「そうですね。一度、第三王子殿下にお手紙を書きましょう」
「え、あ、そうなるのか。うーん」
「大丈夫だと思いますよ?」
子ども相手に即座に不敬罪を問う人では無いと思います。
「でも、緊張するよ」
「止めておきますか?」
「うーん、いや、行く!王都の織物も気になるしね」
「それでは、行く時は2人で行きましょう」
「うん!」
「ごちそうさまでした」
「ごちそうさまでした!」
早速、第三王子殿下へお手紙を書きましょう。
はて?文面をどうすれば......誤解を生んではいけませんし、単刀直入でいきましょう。




