力仕事と街の変化
ハルフォンソの街からこんにちは。ティファレトです。
「よーし、姉ちゃん!次はそこに運んでくれ!」
「はい」
今私は、冒険者ギルドの依頼でひたすらに材木を運んでいます。
重くしたメイスで筋力を向上させつつある今、以前より随分と運びやすくなっていて快適です。
「いやー、姉ちゃん力持ちだな!銅階級はやっぱすげぇや!」
「ですが、良かったのですか?鉄階級を雇うよりお高くなりますが」
「良いんだよ!そこらの野郎数人より熱心に働いてくれてるからな!むしろお釣りがくるってもんだ!」
「そうですか」
それでは期待に応えられるよう、どんどんと働きましょう。
材木を肩に担ぎ、指定の場所へ。担いで指定の場所へ。担いで指定の場所へ。
「いよーし!今日はここまでだ!ありがとうよ、姉ちゃん!おかげで捗ったぜ!」
「はい」
「もし、姉ちゃんさえ良けりゃあ、明日も来てくれねぇか?色つけるからよ」
「良いのですか?」
「今、ハルフォンソは建築に次ぐ建築でとにかく人手が足りねぇ!多少吐き出してでも力仕事出来る奴が欲しいんだ。どうだ?」
「では、明日もよろしくお願いします」
「よし!こっちこそよろしくな!」
「それにしても、そんなに家を作っているのですか?」
「どうやら、伯爵様が街を広げて王都に次ぐ都市にしようとしてるらしくてな。おかげで大忙しよ!」
そういえば、外壁も工事していましたね。あまり気にしていなかったので忘れていました。
「まっ、しばらくは厄介事が続くだろうな!」
「どうしてですか?」
「人が増えるって事は厄介事も増えるって事なのさ!犯罪者しかり、孤児しかりってな!」
「なるほど」
「銅階級だから心配いらねぇだろうけどよ、姉ちゃんも気をつけるんだぜ?美人だからよ」
「はい」
「まっ、俺のカミさんほどじゃねぇがな!ワハハハハ!」
孤児が増えるとなると、教会の方で預かる子も増えそうですね。
今の内に、教会も広く改装するべきでしょうか?
今のままでは暮らすのは私含めて4人が限界ですし、祈り場や玄関周りを遊びの場として提供するにも限度があります。
「私の住む教会も広くした方が良いでしょうか?」
「あー、孤児院で預かりきれない孤児を育ててるんだっけか?大丈夫じゃねぇか?伯爵様から金が出て孤児院も改装してるらしいからな」
「そうですか」
それなら良かったです。
流石に今、教会を改装するだけのお金は持っていませんので。
「何はともあれ、明日もよろしく頼むぜ!」
「はい」
お金稼ぎと筋力向上、両方頑張っていきましょう。




